2013年9月に日本で初演された『next to normal』が一新。今回は日本オリジナルの演出・デザインで再演されます。6人の登場人物が描く家族の絆、崩壊、再生。心の病という社会的な題材を、ミュージカル作品として作り上げた唯一無二の作品です。

“普通とは何？”を優しく問いかける作品

一見幸せそうに見えるごくありふれたアメリカの家族。しかし十数年前からダイアナは、双極性障害を患っています。そんな彼女を献身的に支え続ける夫ダン、そして夫婦を見守り続ける娘ナタリー。深い悲しみと向き合えず薬の力で感情を押さえ込んでしまったダイアナが、幻覚と現実の世界を彷徨いながら回復する道を選択するのですが…。

ミュージカル『RENT』を演出したマイケル・グライフさんが手がける『next to normal』は、2019年トニー賞3部門獲得、2010年ピューリッツァー賞を受賞したミュージカル。双極性障害、精神的な病をテーマに扱うとても難しいミュージカルかと思いきや、ロック＆ポップスで力強く歌い上げシリアスな印象を感じさせないところがこの作品の魅力です。

「普通ってなに？普通じゃないってなに？」という作品のテーマは、現代社会が抱える心の問題に深く問いかけていて、ありのままの自分と向き合うことの大切さ、自分を支える家族との力強い絆、周りの人の優しさに触れることの幸せを感じることができると思います。

気になる２チームのキャストは？

ダイアナ：安蘭けい ・望海風斗
ゲイブ：海宝直人・甲斐翔真
ダン：岡田浩暉・渡辺大輔
ナタリー：昆夏美・屋比久知奈
ヘンリー：橋本良亮（A.B.C-Z)・大久保祥太郎
ドクター・マッデン：新納慎也・藤田玲

安蘭けいさんや新納慎也さんは、2013年日本初演から、海宝直人さん・岡田浩暉さんは2018年のダイジェスト公演からの続投。一方、新キャストで構成されたチームは元宝塚歌劇団雪組トップスターである望海風斗さんがダイアナを演じます。2チームでの上演となることで、新旧キャストが刺激し合い、作品を高めてくれることを期待しましょう。 『next to normal』は3月25日から4月17日まで東京のシアタークリエにて上演。その後兵庫・愛知へと公演ツアーが続きます。東宝ナビザーブでの先行先着販売は1月16日（日）10時から。一般前売りチケット販売開始は1月22日からです。詳細は『next to normal』公式ホームページをご確認ください。