2021年秋、劇団☆新感線41周年興行として東京・大阪で上演された作品『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』。中村倫也さん主演、吉岡里帆さん、向井理さんら出演にて話題になった本作が、映画館で上映する《ゲキ×シネ》として6月24日(金)から全国公開されることに。劇団☆新感線の最新作『狐晴明九尾狩』とは、映画館でしか観られない映像ゲキ×シネとは?

「中村倫也が安倍晴明を演じたら」という発想から誕生した『狐晴明九尾狩』

「中村倫也が安倍晴明を演じたら」という発想から始まったという『狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)』。劇団☆新感線の主宰であるいのうえひでのりさんが演出し、中島かずきさんが描き下ろしをした伝奇時代劇です。劇団☆新感線の中でも人気の高い、神話や史実などをモチーフにして創られる“いのうえ歌舞伎”シリーズの作品となります。生田斗真さん主演『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』や、小栗旬さんらが主演してきた『髑髏城の七人』も同シリーズ。安倍晴明の伝説に、アクション・歌・ダンス・笑いを盛り込んだ唯一無二の伝奇ファンタジーに仕上がっています。

平安時代、京の都で宮廷陰陽師として仕える安倍晴明は、九つの尾を持つ凶星が流れるのを⾒て急いで参内します。それは唐の滅亡以降、⼤陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が⽇本に渡ってきた印。陰陽師宗家の跡取りである賀茂利風(向井理さん)が九尾の妖狐退治を命じられますが、すでに九尾の妖狐は利⾵を倒し、その⾝体を乗っ取っていました。大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡⾥帆さん)も加勢し、晴明と妖狐の戦いが始まります。

大スクリーンで迫力の映像を楽しむ!新たな観劇体験「ゲキ×シネ」とは?

近年コロナ禍の影響により、オンラインで観劇できる機会も増えましたが、劇団☆新感線の「ゲキ×シネ」はその先駆けかつ最高峰と言っても良い存在。2004年に始まり、全国で23作品が上映されてきました。その魅力は、20台を超えるカメラで撮影された迫力の映像。俳優の目線や細かい仕草、汗、涙まで、細やかな表情が見られるだけでなく、映画製作レベルの工程で撮影を行い、単なる“舞台収録”とは一線を画します。音響にもこだわり、映画館ならではの臨場感や体験価値を追求。舞台上演に行った方も、新たな視点で作品を楽しむことができます。ゲキ×シネ『狐晴明九尾狩』は6月24日(金)から、新宿バルト9他、全国にて公開予定です。詳細は公式HPをご確認ください。

Yurika

独自ジャンルを突き進む劇団☆新感線の世界は、一度見たら虜になること間違いなし!中村倫也さん演じる美しい安倍晴明を、大スクリーンで堪能しましょう。