「シェイクスピアは難しそう」と感じていませんか?本作は、古典の格調高いイメージを、現代の「話し言葉」でアップデートし、物語の熱量をダイレクトに届ける挑戦的な舞台です。成河さん、永井茉梨奈さん、林田航平さん、矢野昌幸さん、古川路さんに加え、スペシャルゲストが出演します。誰もが気軽に扉を開けられる、新しいシェイクスピア体験になることでしょう。
ウィリアム・シェイクスピアの名作『ハムレット』とは?
『ハムレット』は「シェイクスピアの四大悲劇」に数えられ、現在も世界中で愛されている名作です。
物語の舞台はデンマーク。国王が急死し、その弟クローディアスが王位に就きます。さらにクローディアスは、先王の妃であったガートルードと再婚することに。王子ハムレットは、父の死と、母の早すぎる再婚に苦悩していましたが、ある夜、父の亡霊が現れます。「自分はクローディアスに毒殺された」と告げられ、ハムレットは復讐を誓うのでした。
「生きるべきか、死ぬべきか(To be, or not to be)」という独白を知っている方も多いことでしょう。この言葉に象徴されるように、この作品は復讐劇にとどまりません。裏切り、狂気、愛、そして正義。ハムレットが直面する葛藤は、時代や国境を越え、今を生きるわたしたちにも深く突き刺さるはずです。
しかし、これまでの上演の多くは、いわゆる「翻訳調」の言葉で構成されてきました。美しく格調高いという魅力はもちろんありますが、観劇初心者にとっては難易度が高く、登場人物の感情に没入しにくくなっていたかもしれません。
成河とニシサトシが『ハムレット』の現代語上演に挑む
今回の共同企画で立ち上がる『ハムレット』は、その壁を取り払うことから始まります。
企画の中心人物である成河さんは、ミュージカルから身体表現作品まで幅広く活躍し、圧倒的な身体能力と知性で観客を魅了し続ける俳優です。また、演出家のニシサトシさんは長年、シェイクスピア作品の上演と研究を重ねてきました。
成河さんとニシサトシさんは、以前からシェイクスピア作品の「現代語」上演に挑戦してきました。そして今回、時間をかけて『ハムレット』を徹底的に戯曲分析し、現代の「話し言葉」で上演するという構想を打ち立てたのです。
さらに、翻訳劇の上演全般をアップデートするという新たな可能性を感じ、風姿花伝プロデュース代表の那須佐代子さんが、本企画をプロデュースすることになりました。
「古典名作を現代語で舞台化したら魅力が減ってしまうのでは」と感じるかもしれません。しかし彼らは、『ハムレット』が当時の観客に与えたであろう衝撃を、現代の日本語で再現することで、「今のわたしたちの体温」になじませようとしているのではないでしょうか?
<あらすじ>
父王の急死と母と叔父の再婚に疑念を抱くデンマーク王子ハムレット。現れた父の亡霊は、叔父に殺されたと告げ、復讐を託す。狂気を装い真実を探る彼は、葛藤と孤独の中で次第に追い詰められていく—
「新しいシェイクスピアの世界の入り口を提供したい」
上演に向けて、成河さんは次のようにコメントしています。
私たちは、シェイクスピア作品の普遍性をより平易な言葉で開くことによって、
これまでどこか難しくて高尚なものと敬遠してきたお客様に対して、新しいシェイクスピアの世界の入り口を提供したいと考えます。
成河さんといえば、これまでも数々のシェイクスピア作品に出演してきましたが、常に「言葉の届き方」を意識しているという印象があります。観客のすぐ近くで息を吹き込まれた『ハムレット』は、これまでにない角度から描かれた、剥き出しの人間ドラマになることでしょう。
さらにニシサトシさんはこう述べています。
私たちの『ハムレット』は
「生きて生きて生きて生きて、死ぬ話。」
be、be、beして、not to beの話。
あってあってあってあって、無くなる話。
人は自身の存在を無くせるか。オフィーリアのように。
他人の存在を無くせるか。クローディアスのように。
存在を無くすこと(自殺と殺人)を人はふつう選ばない。生きることだって選んでいるわけではない。どちらを選ばなくても生きていける。ハムレットのように。人はふつうその二つの間で生きる。それでもいつか自分も死ぬ。
生きて、信じて、疑って、みんな死ぬ劇。
現代の「話し言葉」が用いられることで、400年以上前の作品は、まるで新作劇のように新鮮な感動を呼び起こすはずです。自分と同じように悩み、足掻いているハムレットに出会える。そんな贅沢で身近な演劇体験が、もうすぐ幕を開けます。
『ハムレット』には成河さん、永井茉梨奈さん、林田航平さん、矢野昌幸さん、古川路さんに加え、スペシャルゲストが出演予定です。2026年6月22日(月)〜7月12日(日)まで、シアター風姿花伝で上演されます。詳しい情報は公式サイトでご覧ください。
「シェイクスピアは難しい」と感じている方にこそ、この舞台を体験してほしいと思っています。親の再婚にイライラし、恋人との関係に悩み、正解のない問いに立ち止まってしまう、とある青年のリアルな姿。物語の核心がどのように引き摺り出されるのか、とても楽しみです!




















