「見上げてごらん夜の星を」を作曲、数多くのミュージカルを作曲したことでも知られるいずみたくさん。没後30年の2022年、メモリアル企画公演『ぼくたちの音を楽しむ〜いずみたくと中村八大の歌物語〜』が行われます。

昭和の名曲をリーディングと歌で綴る

今、若い世代からも注目を集める昭和の名曲たち。中でもいずみたくさんは、「見上げてごらん夜の星を」「手のひらを太陽に」「いい湯だな」や「徹子の部屋」番組テーマ曲などを手がけた偉大な作曲家です。また中村八大さんは世界中で歌い継がれている「上を向いて歩こう」をはじめ、「こんにちは赤ちゃん」「明日があるさ」などを作曲しました。数多くの名曲が生み出された昭和の時代とは、どのような社会・文化が築かれていたのか。時代への理解をリーディングで深めながら、名曲たちに酔いしれることのできる公演です。

オフィシャル写真より

楽曲を歌うのは、いずみたくさんに見出され「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)でダブルミリオンを記録した今陽子さん、「あしたのジョー」主題歌などで知られる尾藤イサオさんら。第2部では有名楽曲のメドレーコンサートが行われ、いずみたくさんの孫であるラブリーサマーちゃん、いずみたくさんが設立した劇団イッツフォーリーズなどがステージを盛り上げます。

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「シンプルで綺麗なメロディーが特徴的」

いずみたくさんの楽曲の魅力をそう語ったのは、今陽子さん。世界中で平和への祈りが捧げられている今の世に、いずみたくさんの楽曲「愛に生き平和に生きる」を届けたいと語りました。劇団イッツフォーリーズの大川永(はるか)さんは、1993年・平成5年生まれ。昭和当時を知らない世代でも、「メロディーを聞いたら誰もが分かる楽曲ばかり」だったそう。水谷圭見さんのお子さんは2歳ながら、いずみたくさんの楽曲を口ずさんでいるのだとか。「一度聴いたら口ずさめるキャッチーな音楽を楽しんでほしい」と意気込みを語りました。

時代を超えて愛される楽曲たちが、銀座・博品館劇場にて生演奏で届けられます。上演は23日、24日の全3回公演。詳細は公式HPをご確認ください。

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Yurika

公私共に親交の深かった尾藤さんは、「いつも一緒に飲んでいたのに、こんなにたくさんの楽曲を作曲していたなんて」と改めていずみたくさんの楽曲の幅広さに驚いたそうです。今様々な世代で愛されている昭和の名曲。楽曲を聴く機会は多くとも、楽曲の背景まで知る機会は多くありません。この機会にぜひ、楽曲の奥深くの世界まで足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。