4月は学生や社会人にとって、新たな環境でスタートを切る時期ですよね。もちろん、宝塚音楽学校を卒業したばかりのタカラジェンヌたちにも、お披露目の場が用意されています。では、宝塚歌劇団の“初舞台”とは一体どのようなものなのでしょうか?また、いつ初舞台を観劇できるのかという点も気になりますよね。そこで今回は、宝塚歌劇団の初舞台について詳しく紹介します!

宝塚歌劇団の初舞台とは

毎年3月に宝塚音楽学校の卒業式が行われ、生徒たちは宝塚歌劇団に入団します。新入団員の初舞台となるのが、4月から始まる定期公演です。劇に出演するのではなく、挨拶とダンスを通じてファンに晴れ姿を見せる機会となっています。

最終的に新入団員はそれぞれ花・月・雪・星・宙組に配属されるため、同期揃って舞台に立つのはこの1度きり。初舞台はタカラジェンヌたちにとって思い入れが深く、練習にも熱が入るのではないでしょうか。

初舞台を伴う公演の流れは、以下の通りです。
『初舞台口上』→第一幕→幕間→第二幕のフィナーレにて『ラインダンス』

新入団員による『初舞台口上』と『ラインダンス』は、宝塚大劇場の公演でのみ観ることができます。2022年度は、4月23日~5月30日の期間で上演される星組公演が該当するので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。星組公演 『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

フレッシュな初舞台口上

初舞台公演では、第一幕の前に『初舞台口上』が行われます。2名から3名が初舞台生を代表して挨拶し、最終日までに全員が口上を述べる仕組みです。

紋付に緑色の袴、という正装姿のタカラジェンヌたちは、初々しい印象。また、宝塚大劇場のロビーには初舞台生の写真パネルが展示され、口上担当者は目印として赤い花が飾られています。まさに、この時期ならではのお楽しみ。2022年度に入団した第108期生の初舞台口上スケジュールは、公式ホームページからも確認できますよ。

一糸乱れぬラインダンス

舞台でダンサーが横一列に並び、脚を揃えてステップを踏むラインダンス。宝塚歌劇団ではロケットダンスとも呼ばれ、フィナーレを盛り上げる演出として愛されています。普段は入団から3年目までの若い団員が中心となって踊りますが、初舞台公演では新人タカラジェンヌの見せ場に。一斉に脚を高く上げ、掛け声とともに軽やかに舞う姿は、これからの希望に満ちています。

また、公演作品のテーマに着想を得た衣装にもご注目。ちなみに2021年の初舞台では、マカロンの衣装でラインダンスを踊ったそうですよ。今しか見られない要素がたくさん詰まった、最高のショータイムを満喫しましょう。

もこ

新入団員が同期と一緒に出演できる、最初で最後の機会…そう思うと、応援にも一層力が入りそうです。宝塚大劇場でしか観られない初舞台に、筆者もぜひ足を運びたい!と強く感じました。