劇団四季は、2022年10月23日からディズニーミュージカル『美女と野獣』をロングランで上演予定。その劇場に選ばれたのは四季の専用劇場ではなく、千葉県にある舞浜アンフィシアターです。東京ディズニーリゾートのなかにある舞浜アンフィシアター。実はこれまでにも宝塚歌劇団や演劇ユニット・地球ゴージャスなど、有名な劇団が公演を行っています。『美女と野獣』の公演に先がけ、上演場所である舞浜アンフィシアターについてまとめてみました。

シルク・ドゥ・ソレイユの専用劇場として設立

千葉県浦安市にある舞浜アンフィシアターは、東京ディズニーリゾート内にある多目的劇場です。JR舞浜駅から徒歩約10分の距離に位置し、周りにはディズニーアンバサダーホテルや商業施設のイクスピアリがあります。

2008年に劇場が設立された時、舞浜アンフィシアターは”シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京”という名前の、シルク・ドゥ・ソレイユの専用劇場でした。常設公演『ZED』を上演する劇場として設立されましたが、2011年に公演が終了。シルク・ドゥ・ソレイユの撤退に伴い、翌2012年に再オープンしたのが、現在の舞浜アンフィシアターです。

アンフィシアターとは”客席のある大講堂”という意味で、これまでにライブや演劇、2.5次元ミュージカルなどが上演されてきました。5月14日からは、宝塚月組によるコンサート『Rain on Neptune』が上演予定です。

ディズニーミュージカルとの接点

劇団四季のディズニーミュージカルが専用劇場ではない場所でロングラン公演されるのは、舞浜アンフィシアターが初めてのこと。しかし、実は以前にも舞浜アンフィシアターで劇団四季のディズニーミュージカルが披露されたことがありました。

それが、2015年に開催されたディズニーファンイベントの”D23 EXPO JAPAN 2015”。舞浜アンフィシアターではディズニーシアトリカルグループによるミュージカルステージが行われ、当時公演していた『アラジン』、『ライオンキング』、『リトルマーメイド』のカンパニー、そして『美女と野獣』や『アイーダ』に出演していた俳優たちの総勢106名が集結。圧巻のステージで、ディズニーのミュージカルナンバーを披露したのです。

客席からの拍手が鳴りやまないほどの熱いステージだったようですが、まさか劇団四季がロングラン公演のために舞浜アンフィシアターに帰ってくるとは、誰も予想していなかったのではないでしょうか。

気になる客席の数・舞台の見え方は?

舞浜アンフィシアターの座席数は、2,170席。『アナと雪の女王』が上演されているJR東日本四季劇場[春]の座席数が約1,500席なので、四季の専用劇場よりはやや規模が大きいです。

もともとシルク・ドゥ・ソレイユを上演していたこともあり、舞浜アンフィシアターの座席はどの位置からもステージが見やすいように設計されています。円形のステージを囲むように半円状の客席ブロックが前後2つに並んでいるため、ステージの距離が近く感じられるようです。特に前方はステージが目の前にあるので、演劇ファンの間でも評判が良いのだとか。「推しを近くで感じたい!」という人には、前方ブロックがおすすめです。

また後方の席であっても、座席の列ごとに傾斜の角度を変えているので、前後で観客の頭が被らないようになっています。後方だとステージ全体が見渡せるので、舞台全体を広い視野で見たいという人には後方ブロックが良さそうです。『美女と野獣』の公演でも現在と同じ形のステージ・座席が使用されるとは限りませんが、舞浜アンフィシアターはファンの間で「見やすい劇場」として評価されているようですね。

さきこ

2022年10月に劇団四季ミュージカル『美女と野獣』が上演される劇場・舞浜アンフィシアターについて紹介しました。東京ディズニーリゾートのなかにある劇場ということで、テーマパークと相乗したディズニーの世界観が楽しめそうです。客席からの眺めにも期待できるようなので、『美女と野獣』の開幕が待ち遠しいですね。