宝塚歌劇団は女性のみの歌劇団として1921年に創設され、今では100年以上の歴史を誇ります。実は、本拠地である宝塚大劇場には、歴代のスターや舞台スタッフの功績を称える展示施設があることをご存知でしょうか?この記事では、宝塚大劇場と併せて行きたい「宝塚歌劇の殿堂」の見どころについて、詳しくお話します。
「宝塚歌劇の殿堂」とは
「宝塚歌劇の殿堂」は、宝塚歌劇100周年を記念して2014年に開設されました。宝塚大劇場の2階と3階に展示ゾーンがあり、公演の前後に立ち寄るにはぴったりの場所です。宝塚大劇場での公演回数によって、営業開始時間が変わる点に注意してくださいね。
営業時間 | 宝塚大劇場1回公演時は10:00~17:00 2回公演時は9:30~17:00 |
休館日 | 宝塚大劇場休演日 |
入館料 | 小学生以上 500円(税込) ※チケットの販売は閉館の15分前まで |
「宝塚歌劇の殿堂」で学ぶ歴史
2階の「殿堂ゾーン」では、宝塚歌劇団の発展に寄与した卒業生とスタッフについて、それぞれの経歴を紹介しています。有名なスターたちが実際に着用した衣装小物や、写真といった所縁の品々も見られますよ。往年のファンにとっては懐かしく、また宝塚歌劇団の初心者にとってもより興味が深まる内容です。さらに、宝塚歌劇団の“縁の下の力持ち”といえる演出家や作曲家、衣装スタッフについて知る貴重な機会でもあります。宝塚歌劇団が歩んできた道のりを、ぜひじっくりと辿ってみましょう。
「宝塚歌劇の殿堂」で感じる魅力
3階は「現在の宝塚歌劇ゾーン」として、現在のトップスターを紹介するとともに、最近の公演で使われた舞台衣装などを展示しています。筆者は、2022年6月の花組公演に際して「宝塚歌劇の殿堂」を初訪問。ちょうど花組の前回公演にあたる『元禄バロックロック』と、レビュー『The Fascination(ザ ファシネイション)!』の衣装や小道具を間近で見ることができました。
座席からではわかりにくい衣装の細部を思う存分眺められるところが、大きな魅力。通常だと衣装で隠れてしまう靴の造形まで、ばっちりわかります。なんと写真撮影が可能となっており、シャッターを押す手が止まりませんでした。
豪華絢爛なショーのフィナーレ衣装も、要チェック。とりわけ宝塚歌劇団の代名詞である飾り羽根は大迫力で、改めてトップスターという存在の重みを感じました。
個人的な見どころのひとつが、各組前任トップスターの手形展示です。ご本人を前にしているかのような気持ちになり、思わず一人ではしゃいでしまいました。この他にも、シアターコーナーでは各組の舞台映像が上演されていて、充実したひと時を過ごせますよ。「宝塚歌劇の殿堂」で、過去と現在、そして未来の宝塚歌劇団に思いを馳せてみませんか。
初めて訪れた「宝塚歌劇の殿堂」では、歴代スターやスタッフの紹介に感心したり、衣装展示に夢中になったり…あっという間に時間が過ぎていました。宝塚大劇場で観劇するなら、ぜひ行ってほしいおすすめのスポットです!