日本で、世界で、絶大な人気を誇るミュージカル『レ・ミゼラブル』。初演の地、ロンドンでは現在もロングラン中です。

新演出への変更など、少しずつ変化しながらその歴史を重ねているこの作品。2019年に上演されていたクイーンズ劇場(現ソンドハイム劇場)の改装中も、ロングラン記録を止めないために、歴代キャストが出演するコンサート形式の『レミゼ』を大盛況のうちに終え、作品の人気の高さをあらためて示しました。

このたび、そのコンサートにジャン・バルジャン役で出演していたアルフィー・ボーが人気と実力のある歴代『レミゼ』キャスト3名を引き連れて来日コンサートを行います!

2019年の伝説のコンサート版「レ・ミゼラブル」、メインキャストによる来日コンサート

クイーンズ劇場の改装期間に隣接するギールグッド劇場で行われた2019年の『レ・ミゼラブル ステージコンサート』。約4ヶ月間のあいだ、歴代のメインキャストが入れ替わりで出演し、チケットは連日完売となりました。また、このコンサート形式の『レミゼ』は、コロナ禍でも上演。出演者間のソーシャルディスタンスを確保せよ、との難題をクリアしたコンサート形式でいち早く公演を再開し、ロンドンのミュージカル界の希望の光として先陣を切る事にもなりました。

その際にジャン・バルジャン役のひとりとして出演したアルフィー・ボー。『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』でミュージカルスターとして名を上げた彼は、ミュージカルの枠を超えて活躍中の大人気スターです。

最近ではライブ活動にも力を入れるアルフィー・ボーが2023年に来日し、東京でコンサートを開催します。その名も『アルフィー・ボー&フレンズ present Lights on Broadway』。ゲストに2019年の『レ・ミゼラブル ステージコンサート』でアンジョルラス役で出演したブラッドリー・ジェイデンとマリウス役で出演したロブ・ハウチェン。そして、コンサートには出演していませんが、『レミゼ』出演経験者で『ウィキッド』エルファバ役などのアリス・ファーンを迎えます。

タイトルが示すとおり、歴史に輝くブロードウェイ・ミュージカルの名曲や『レ・ミゼラブル』スペシャルメドレー、イギリスが誇るロックバンドQUEENの名曲などが披露される予定。人気スター4人の饗宴は本場でもなかなか実現しないため、日本のファンだけがその贅沢な時間を味わうことができる、特別なミュージカル・コンサートです。

『アルフィー・ボー&フレンズ present Lights on Broadway』は2023年2月17日(金)から19日(日)までの4日間、渋谷・東急シアターオーブにて開催予定。チケットの購入など、詳細は公式サイトをご覧ください。

出演者プロフィールをご紹介!

本場ロンドンでの活躍ぶりから、この4人の豪華すぎる饗宴に、東京で立ち会えるなんて…!と卒倒しそうなほど、ミュージカル界でその名前が輝いているキャスト陣。ここからは、そのプロフィールをご紹介します。

ご興味があって、コンサートに足を運ばれる方は、ぜひ、インスタグラムなど彼らのSNSもチェックしてみて下さいね。来日期間には日本での思い出などを投稿してくれることもあり、日本観光を楽しむ様子が見られるかもしれません。

アルフィー・ボー
テノール歌手でミュージカル出演経験も豊富な彼の代表作は『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役。同作には2010年の『25周年記念コンサート』、ブロードウェイ再演にジャン・バルジャン役で出演し、絶大な人気を誇るバルジャンのひとりです。そのほかのミュージカル出演は、トニー賞を受賞した『ラ・ボエーム』再演(2003年)、『ファインディング・ネバーランド』など。

盟友マイケル・ボールとの共演アルバムは5作を数え、アルバム総売上は100万枚以上。この10月にはロイヤル・アルバート・ホールでの単独公演を実施するなど、精力的に音楽活動を行っています。クラシカルでしっかりと支えられた発声で劇場をふるわす歌声が魅力。今回は3度目の来日公演です。

ブラッドリー・ジェイデン
この9月まで『レ・ミゼラブル』にジャベール役で出演した彼は、アルフィー・ボーと共演したコンサート版ではアンジョルラス役を熱演し、『レミゼ』の舞台で鮮烈な輝きを放ち続けたスターのひとり。そのほかの代表作には、アリス・ファーンと共演した『ウィキッド』、『シュレック』、『南太平洋 』『マイ・フェア・レディ』などがあります。

最近ではコンサート版『キャメロット』でラミン・カリムルーと共演し、人気を高めています。ワイルドさと気品ある歌声を兼ね備え、舞台上の存在感も抜群。これからますますミュージカルスターとして舞台、コンサートでの活躍が楽しみな俳優です。

ロブ・ハウチェン
限界を感じさせない伸びやかな歌声の彼は『レ・ミゼラブル』のマリウス役が当たり役となり、2019年のコンサート版ではマリウス役を再び好演。世界中の作品ファンから注目を集めました。そのほかのミュージカル作品は、『ライト・イン・ザ・ピアッツア』『シティ・オブ・エンジェルス』『南太平洋』など出演多数。

ミュージカル俳優としての活躍の傍ら、歌手として楽曲をリリース。ミュージカルナンバーからポップミュージックまでカバーするなど、幅の広い曲を歌いこなす歌唱力の高さで活躍の場を広げる、若手実力派俳優です。若さと上品さの奥に危うさを感じさせる、変幻自在な魅力に惹きつけられます。

アリス・ファーン
若手の頃に『レ・ミゼラブル』に出演し、アンサンブルからコゼット役、ファンティーヌ役などを務めた彼女。他の3名が共演したコンサート版には出演していませんが、2012年の映画版にアンサンブルで出演するなど、『レミゼ』との関わりが深いミュージカルスターです。

2017年から2019年までは『ウィキッド』に主人公エルファバ役で出演。感情の起伏をのせたパワフルな歌声と遊び心ある役作りで、歴代エルファバ役の中でも絶大な人気を誇るスターのひとりとなりました。フィエロ役を演じたブラッドリー・ジェイデンともこの作品で共演。2019年からはトニー賞ミュージカル『カム・フロム・アウェイ』に出演しています。

コンサート活動も盛んで、セリーヌ・ディオンの楽曲や強い女性のミュージカルナンバーを説得力ある歌声で披露してきました。ステイホーム期間には自宅の庭から配信ライブを行うなど、たくましい人柄もその魅力です。(【勝手に推しを大特集】ウェストエンドを席巻!アリス・ファーンの歌声

Sasha

筆者はアリス・ファーンさんの大ファンなので、早速チケットを確保しました! 本場のミュージカルスターの伸びやかで個性豊かな歌声を日本で聴ける貴重な機会です。ぜひ、ひとときの「耳福」な時間を過ごしてくださいね。