ドラマ『凪のお暇』でも話題となった中村倫也さんと黒木華さんが、舞台初共演!シス・カンパニー公演『ケンジトシ』は2月7日からシアタートラムにて開幕予定です。宮沢賢治の創作にも大きな影響を与えた妹トシとの絆を、劇作家・北村想さんと演出家・栗山民也さんの初タッグで描きます。

2020年上演予定の本作がリベンジ上演決定!

シス・カンパニー公演『ケンジトシ』は2020年6月に上演予定でしたが、コロナ禍により無期延期に。2023年2月、待望の幕が開きます。

『注文の多い料理店』や『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『雨ニモマケズ』など、今も多くの人々が読み続ける名作を生み出した宮沢賢治を演じるのは、中村倫也さん。ドラマ『凪のお暇』『この恋あたためますか』などの活躍はもちろん、劇団☆新感線のいのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』やミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』などにも出演しています。

賢治の妹トシを務めるのは、黒木華さん。連続テレビ小説『花子とアン』や大河ドラマ『西郷どん』、ドラマ『イチケイのカラス』、舞台『閃光ばなし』など多方面で活躍。『凪のお暇』での共演も記憶に残る2人が、舞台で初共演を果たします。

最先端の女子教育を受けた才女トシ

賢治の2歳下である妹トシは、当時開校したばかりの花巻高等女学校に進学。成績もトップの才女であり、後に東京の日本女子大学校にも進学。女子教育の最先端の洗礼を受けた人物だったといいます。

しかし若くして病に倒れ、故郷に戻って闘病することに。賢治が見守る中、トシは24歳で早世します。彼女の死後、賢治の深い悲しみは『永訣の朝』『松の針』『無声慟哭』に綴られています。

そんな2人の日々を、『ケンジトシ』では兄妹に関心を寄せる第三者の男の目を通して描いていきます。またヴィオラ奏者の徳高真奈美さんの出演も発表されており、ヴィオラの重厚な音色とともに、宮沢賢治とトシの言葉が紡がれていくようです。

シス・カンパニー公演『ケンジトシ』は2023年2月7日からシアタートラムにて開幕予定。東京公演と大阪公演が行われます。一般前売チケットは12月17日10時から。詳細は公式HPをご確認ください。

Yurika

臨場感のあるシアタートラムで宮沢賢治の言葉がヴィオラの音楽と共に紡がれる。とても贅沢な空間になりそうです。