2016年にブロードウェイで初演を迎えた『Dear Evan Hansen』。私は2019年に上演開始されたウェストエンドで鑑賞しました。ストーリーはもちろん、あまりにも楽曲が素晴らしく、すっかり虜になってしまいました。
誰もが共感できる孤独感の物語
何者かになりたいという焦燥感と孤独感を抱える少年エヴァン。そんな折に同級生が自殺し、つい親友だったふりをしてしまう…というストーリー。
自分という存在だけでは誰にも気に留めてもらえない、誰にも認められない…。そんな苦しさを埋めるために嘘を重ねてしまうエヴァンの心の揺れ動きに、思わず胸を押さえてしまいました。
名コンビによる楽曲制作
『Dear Evan Hansen』の楽曲を手掛けたのは、ベンジ・パセクとジャスティン・ポールのコンビ。彼らは『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』なども手掛けているため、彼らの楽曲を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
中でも個人的に刺さったのは「Waving Through A Window」という曲。他のミュージカルであればここ一番!というところで登場しても不思議でないほどの名曲なのですが、これはなんと作中2曲目。一切出し惜しみをしない贅沢なサントラに惚れ込みました。
Akane
きっと誰もが共感できてしまう『Dear Evan Hansen』。再びブロードウェイやウェストエンドに行ける日が来たら、また足を運びたいです。