連続テレビ小説『あまちゃん』大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』など国民的脚本家としても知られる宮藤官九郎さんが、今やりたいことをストレートに表現する「ウーマンリブ」シリーズ。vol.15となる『もうがまんできない』は、2020年に無観客で収録・放送された作品で、新キャストも迎え新たな“初演”を迎えます。
宮藤官九郎が自由に今やりたいことを表現!
ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』『流星の絆』『ごめんね青春!』『ゆとりですがなにか』『俺の家の話』…宮藤官九郎さんが脚本を手がけたヒット作品を挙げると枚挙にいとまがありません。演劇ファンとしては劇団☆新感線『メタルマクベス』や生瀬勝久さん・池田成志さん・古田新太さんによる「ねずみの三銃士」シリーズ(『獣道一直線!!!』など)も印象深い作品です。
時代を彩る名作を生み出し続ける宮藤さんが何にもとらわれず、自由に今やりたいことを表現すべく1996年から上演され続けているのが、「ウーマンリブ」シリーズ。宮藤官九郎らしさが思う存分に込められた本シリーズは、今回で第15弾となります。vol.14として2020年に上演を予定されていた『もうがまんできない』は、コロナ禍で中止を余儀なくされ、無観客での収録・放送という形に。やはり生の舞台で、という想いから、2023年4月、vol.15として新たに上演が決まりました。
私たちの想いを言語化したかのような作品タイトル『もうがまんできない』。vol.14での物語はベースになりつつも、この3年での変化や想いが詰め込まれた作品になることでしょう。宮藤さんは上演にあたって「再演だけど初演です。お客さんの笑い声で完成させて下さい。もうがまんできない。」とコメントされています。
阿部サダヲ、仲野太賀、永山絢斗、皆川猿時、荒川良々らが集結!
渋谷、ラブホテルや雑居ビルが立ち並ぶ猥雑な裏街の一角で、解散寸前のお笑いコンビ、デリヘル嬢と店長、浮気妻と間男など、訳ありな人々が出会い交差していくワンシチュエーションのノンストップコメディ。
vol.14に引き続き、NODA・MAP番外公演『THE BEE』や映画『シャイロックの子供たち』で主演するなど多方面での活躍が続く阿部サダヲさんが本作に参加。大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』はもちろん、バンド「グループ魂」でも宮藤さんとタッグを組む阿部さんの活躍は期待しかありません。
そして売れないお笑いコンビを演じるのは、演技力の高さで様々な作品で存在感を放つ仲野太賀さん、永山絢斗さん。仲野さんは念願のウーマンリブ参加とのことで、「ウーマンリブに参加できるなんて、最高です。脚本、演出で純度100%の宮藤さんの世界に飛び込めるのが本当に楽しみです。憧れの大人計画の皆さんとご一緒できるのも、本当に夢のようです」と喜びを語っています。
さらに、皆川猿時さん、荒川良々さん、宮崎吐夢さん、平岩紙さん、少路勇介さん、中井千聖さんと宮藤官九郎作品に欠かせないメンバーが集います。宮藤さんも出演されるとのこと!これだけのメンバーが揃えば、1回1回の公演でしか味わえない“生”の物語が堪能できそうです。
『もうがまんできない』は4月14日から本多劇場にて上演。5月には大阪公演も行われます。チケットの詳細は公式HPをご確認ください。
本多劇場で、みんなで思いきり笑い合う。その瞬間が待ちきれませんね。