劇作家・演出家の三浦直之さんが主宰する劇団「ロロ」。三浦さんは深夜ドラマ『とりあえずカンパイしませんか？』で脚本を務めていたことも記憶に新しいのではないでしょうか。劇団「ロロ」が2017年に初演した音楽劇『BGM』が5月より再演されます。音楽は、なんとサニーデイ・サービス 曽我部恵一さんが担当。現実と記憶が行き来する独特な世界観が魅力的な作品が新たな演出で蘇ります。

過去と現在と妄想などが交差する不思議な旅

時は、とあるアイドルグループが解散した2016年。泡之介とBBQは、学生時代の友人である、午前二時の結婚式に向かうため、仙台まで車で常磐自動車道を下っています。10年前に同じく仙台を目指し、午前二時と共に3人で旅をした4日間を、10分の演劇にして結婚式の余興で披露する予定です。東京から守谷サービスエリア、会津若松、いわきなど…を巡っていく2人の旅路は、2006年の旅路と重なっていき、次第に行ったり来たりを繰り返し始めます。

存在を忘れられがちな女や、占い師、青春18きっぷのキャッチコピーを集めてレコードにする少年、自身の骨を集める恐竜、死んだ彼氏の記憶をリサイクルショップから集める女、午前二時の元カレら…と個性的な登場人物が登場。結婚式に向かう2人の道中を彩っていきます。

演出を一新、音楽はサニーデイ・サービス 曽我部恵一が担当！

劇のタイトルにもなっている「BGM」。前回は、2016年現在と2006年過去が重なっていく重要なキーとなっていました。今回の再演では、新たにサニーデイ・サービスの曽我部恵一さんが音楽を担当されます。

キャストのクレジットを見ると、曽我部さんのお名前も…！劇中歌『愛と言え』のdemo音源は稽古の様子を映した映像とともに、現在YouTubeで公開されています。すでに名曲ですので…期待値を上げてくれること間違いなしです。

ロロ『BGM』は、神奈川県・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて、5月5日（金・祝）～10日（水）で上演されます。公演スケジュール・チケットの詳細は公式HPをご確認ください。