「この河原でただ喋るだけの青春があってもええんちゃうか」。2013年~2017年まで「別冊少年チャンピオン」で連載され、2016年には実写映画化、2017年にはテレビドラマ化と話題となった、此元和津也さん原作の『セトウツミ』が、連載終了から6年を経て舞台化されます!
何物にも代えがたい“ただ喋るだけ”の青春の日々
高校2年生の放課後。ある事情からサッカー部を退部し、河原で暇を潰しているお調子者でギザギザ頭が特徴的な、瀬戸小吉。眼鏡をかけたクールな風貌で、塾までの時間を瀬戸とともに過ごし、時折瀬戸に対して絶妙なツッコミを入れる、内海想。
妙に気の合った男子高校生2人のハイレベルな大阪弁の無駄話が河原で繰り広げられます。そこへ集う、瀬戸が片思いをしているが本人は内海が好きという、クラスのマドンナ、樫村一期。瀬戸に思いを寄せアプローチをかける、ハツ美。センター分けの髪型と同じくキャラクターも特徴的な、瀬戸と内海の同級生、田中。ただただ面白いだけの時間が何にも代えがたい時間だったと気がついた時…。
鬼才・此元和津也が産んだ話題作『セトウツミ』が6年の時を経て舞台化
此元さんといえば、2021年に話題となったアニメ『オッドタクシー』の脚本を担当していたことも記憶に新しいかと思います。そんな此元さんが公式コメントにて「キャリアの中で最も思い入れのある作品」と語る『セトウツミ』が舞台化されるということで、出演者のみならず、台本・演出・美術陣も豪華。
瀬戸役は、ミュージカル『刀剣乱舞』で一躍注目され、先日ミュージカル『のだめカンタービレ』への出演も決定した有澤樟太郎さん。内海役には、舞台『キングダム』『炎炎ノ消防隊』など数多くの話題作でメインキャストを務められている牧島輝さんのW主演。お二人はプライベートでも親交が深いとのことですので、瀬戸と内海の掛け合いシーンが楽しみです。
その他出演者に、声優としても活躍されている佐藤日向さん。舞台『刀剣乱舞』の小夜左文字役の他、様々な2.5次元関連に出演されている納谷健さん…と個性豊かなキャストが脇を固めます。
上演台本、演出には、第57回紀伊國屋演劇賞で個人賞を受賞、演劇集団 円で座付き演出家、劇作家としても活躍されている内藤裕子さん。舞台美術には、野田秀樹さんや三谷幸喜さんなど、数多くの有名舞台を手掛ける第一人者、堀尾幸男さんが手掛けます。
東京公演は、東京芸術劇場 プレイハウスにて、5月27日(土)から6月4日(日)まで上演されます。すでに6月9日(金)から11日(日)の大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、6月13日(火)の愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールでの公演は残念ながら売り切れていますが、まだ東京公演のチケットはあと少しあるようです。迷っている方はお早めに!
現地での鑑賞が難しい…という方には、6月3日(土)18時の東京公演、6月9日(金)18時の大阪公演がライブ配信されますので要チェックです。