2000年代のアニメーション映画で強烈な印象を残した『シュレック』がミュージカルに!昨年の「トライアウト公演」を経て、フルバージョン・生演奏の舞台となってパワーアップした『シュレック・ザ・ミュージカル』が2023年7月8日、いよいよ開幕します。

これまでに世界13カ国で上演!『シュレック・ザ・ミュージカル』

『シュレック・ザ・ミュージカル』はブロードウェイで2008年に開幕。12ヶ月公演ののちに、全米ツアー、ウェストエンドと上演地を広げ、これまでに世界13カ国で上演されてきました。

ドリームワークス制作のアニメーション映画『シュレック』(2001年)をベースに、同シリーズの続編映画や原作本『みにくいシュレック』の要素が盛り込まれた本作。映画から飛び出してきたような個性豊かなキャラクターたちやおとぎ話のパロディが詰め込まれ、ジニーン・テソーリの明るくポップな楽曲が観客と作品世界をつなぎます。ジョークやパロディで生まれる笑いを中心に、純真で普遍的なおとぎ話のテーマも感じられるこのミュージカルは、子どもも大人も楽しめること間違いなしです。

主人公は、怪物・シュレック。多くのおとぎ話で凶暴な悪役として登場する怪物のオーガという種族である彼ですが、人里離れた森の沼地に住み、気ままな生活を送っていました。

ある日、領主のファークアード卿によって国を追放されたおとぎ話の登場人物たちがシュレックの住家の近くに押し寄せてきます。静かな生活を取り戻したいシュレックは、ファークアード卿に追放令を取り消すよう交渉することに。ファークアード卿は、「ドラゴンが守る塔に囚われたフィオナ姫を救い出すこと」を交換条件に、沼地からおとぎ話の登場人物たちを追い出すと約束します。

お調子者のドンキーを相棒に、森での気ままな生活を取り戻すため、シュレックの冒険の旅が始まります。

シュレック役はspi!2022年のトライアウト公演キャスト続投で上演!

アニメーションのミュージカル化というハードルを乗り越えて、英語圏で大成功した『シュレック・ザ・ミュージカル』。果たしてこの作品は日本でも受け入れられるのか、観客の反応や改善点を洗い出すため、日本ではまだ珍しいトライアウト公演として、昨年、90分の短縮版で日本初演が行われました。コロナウイルスの影響もあり、代役キャストでの上演や公演中止となった回もありましたが、少ない上演回数の中で、大好評を博し幕を閉じました。(参考記事:観客とスタッフが一緒に作る?ミュージカルでよく聞くトライアウト公演とは

今回は、休憩を含む2時間30分、2幕編成でフルバージョンとして上演され、オーケストラによる生演奏も加わります。トライアウト公演を担当した翻訳・訳詞・音楽監督の小島良太さん、演出の岸本功喜さんが続投し、さらにパワーアップした日本版『シュレック・ザ・ミュージカル』の指揮を取ります。

多数の出演キャストがトライアウト公演に引き続き出演。主人公・シュレック役には厚みのある歌声が魅力のspiさん、ヒロイン・フィオナ役に福田えりさん、喋るロバ・ドンキー役に吉田純也さん、ファークアード卿役に泉見洋平さん、ジンジャーブレッドマン役に岡村さやかさん、ドラゴン役に須藤香菜さん、ピノキオ役に新里宏太さんと、前回大好評を博したメインキャスト陣が続投します。

トライアウト公演のキャストにオーディションで厳選されたアンサンブルキャストが加わり、歌に芝居に、盤石な俳優陣が集いました。パワフルなおとぎの世界の住人たちによる、おかしくて心温まる物語。実力のあるキャスト陣によって生まれる世界観がとても楽しみです。

『シュレック・ザ・ミュージカル』は2023年7月8日(土)から16日(日)、7月22日(土)から30日(日)の間、東京・日本青年館ホールにて上演されます。全20公演(予定)とチャンスが限られていますので、ぜひお見逃しなく!公式サイトはこちら

Sasha

劇中、塔に閉じ込められたフィオナ姫が歌う “I Know It's Today” という曲が好きで、配信などでもよく聴いていました。孤独な彼女がたくさんのおとぎ話の登場人物と自分を重ね、王子様が迎えに来ることを願う歌詞。おとぎのプリンセスの枠にはまらないフィオナ姫の描かれ方、歌い方にも注目のミュージカルナンバーです。