2024年11月24日(日)に東京の日経ホールにて上演される坂元裕二朗読劇2024『忘れえぬ忘れえぬ』。風間俊介さんと松岡茉優さんのペアが、3年以上の時を経て再び最里(もり)と木生(きお)を演じます。初演で話題になった今作の魅力について紹介します。

ある少年と少女の交流を描いた物語。『忘れえぬ 忘れえぬ』

坂元裕二朗読劇『忘れえぬ 忘れえぬ』は2021年に高橋一生さんと酒井若菜さんのペアを始め、6組12名の豪華キャストで上演された作品。その中の一組だった風間俊介さんと松岡茉優さんが、今回再演という形で2024年版に出演します。坂元さんの朗読劇の中でもファンが多く、書籍化を要望する声も多く見受けられる作品。柔らかくもあり痛くもある坂元裕二さんの世界が、役者の声と表情によって目の前に広がります。

<あらすじ>
ある問題を抱えた少年の最里(もり)と少女の木生(きお)。11歳の時にとある場所で出会った二人が、いくつかの夏を越えていく物語。お互いの世界に触れながら成長していく二人にも、やがて大きな変化が訪れます。

風間俊介×松岡茉優が贈る3年半ぶりの朗読劇

少年・最里を演じるのは風間俊介さん。現在『ZIP!』の月曜メインパーソナリティーとしてもなじみ深い存在ですが、坂元裕二さんが脚本を手がけたドラマ『それでも、生きてゆく』ではサイコパスな役で話題になりました。風間さんの代表作として真っ先に名前が挙がるほど視聴者の心を震え上がらせ、しばらく衝撃を引きずった方も多いのではないでしょうか。

風間さんは2014年に坂元さんの朗読劇『カラシニコフ不倫海峡』『不帰の初恋、海老名SA』に出演。2021年にはこの2作の他に『忘れえぬ 忘れえぬ』に出演しています。今回の朗読劇について風間さんは「坂元さんの本を手に取り、椅子に座り、物語に没入する。最もシンプルな形で、坂元さんの物語を届ける朗読劇の読み手になれる事は、至上の悦びです。」とコメント。

一方、少女・木生を演じるのは松岡茉優さん。2019年の第42回日本アカデミー賞では、映画『勝手にふるえてろ』において優秀主演女優賞を、映画『万引き家族』において優秀助演女優賞を受賞。ドラマやCM・舞台などで幅広く活躍し、坂元さんの朗読劇には2017年の『不帰の初恋、海老名SA』、2021年の『カラシニコフ不倫海峡』『忘れえぬ 忘れえぬ』などに出演。

松岡さんは今作について「2021年、新しく生まれた『忘れえぬ 忘れえぬ』を演じさせていただいてから木生ちゃんと最里くんがずっと、私の中で生きています。」とコメント。今作の『忘れえぬ 忘れえぬ』はお二人にとって大切な作品であることが伝わり、再演にも期待が膨らみます。

初演は2012年!坂元裕二が脚本・演出を手がける朗読劇シリーズ

坂元裕二さんの脚本・演出による朗読劇は2012年に初演を迎えました。坂元さんは1987年19歳の時に第一回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。その後もドラマ『東京ラブストーリー』を始めとする1990年代のドラマを中心に脚本を手がけ、ファンを増やしながら数多くの賞を受賞しています。

風間さんが出演したドラマ『それでも、生きてゆく』、『カルテット』、映画『花束みたいな恋をした』など誰もが一度は坂元さんの脚本作品を観たことがあるのではないでしょうか。坂元さんが生み出す言葉は優しいようで心に刺さり、ハッとさせられることがあります。坂元さんの紡ぎ出す物語の中に生きる風間さんと松岡さん。贅沢な時間を是非劇場で感じてみてください。

坂元裕二朗読劇2024『忘れえぬ 忘れえぬ』は2024年11月24日(日)13:00と17:00に日経ホールにて上演。チケットの一般発売は10月19日となっています。詳細については公式サイトをご覧ください。

かずちぃ

2024年の『忘れえぬ 忘れえぬ』は東京公演1日だけの貴重な上演です。坂元さんの「あの二人、今どうしてるんでしょうね。」というコメントから、すでに物語の中に入ったような気持ちにさせられますね。