2010年にスタートしてから数々の豪華役者陣により紡がれてきた本作。たくさんの方の心を動かし愛され続けてきた名作ですが、惜しまれつつも2025年に最後を迎えます。

忘れられない、愛の物語。

人生に絶望している浩介。希望に満ちあふれて毎日を過ごす薫。
そんなふたりが出会い、結ばれた先には悲劇が待っていました。
それは、「死」よりも切ない別れ。

「……私の頭の中には消しゴムがあるの。
 覚えていることも、これから覚えることも、全部消えてく。
 だからお願い、優しくしないで。忘れてしまうから」

浩介は、若年性アルツハイマー病に冒された薫を支え尽くすと決意します。

日本のドラマ『Pure Soul』として生まれ、リメイクが大ヒットした2004年の韓国映画『私の頭の中の消しゴム』。そして生まれたのが豪華役者陣による同名の朗読劇です。

日替わりキャストで紡がれる、映画やドラマにはない、生の声の感動。日記形式で進んでいく二人の人生。15年の歴史が幕を閉じる前にぜひ、劇場で生の“消しゴム”を体感してみませんか?

今年のキャストは?気になるペアをチェック

毎年多くの人を感動の渦に巻き込み、なんと観客総動員数は12万人を超える本作。この作品の最大の特徴は、出演者が“男女2人ペア”で、“日替わり”ということです。これまでの出演者数は延べ112ペア・224名。人気の声優さんや2.5次元で人気の若手役者さん、ベテランの大御所まで、様々なメンバーでこの作品を創り上げてきました。

そして2025年。朗読劇『私の頭の中の消しゴム』、最後の公演を彩るのはこちらの方々です。

5月1日(木)福山潤さん×佐津川愛美さん
5月2日(金)藤原樹さん×中別府葵さん
5月2日(金)加藤和樹さん×沢城みゆきさん
5月3日(土)和田雅成さん×伊藤理々杏さん
5月4日(日)福山潤さん×佐津川愛美さん
5月4日(日)西山宏太朗さん×礒部花凜さん
5月5日(月休)伊東健人さん×山口乃々華さん
5月5日(月休)村井良大さん×綾凰華さん
5月6日(火休)浅沼晋太郎さん×小泉萌香さん
5月6日(火休)藤原樹さん×中別府葵さん

同じ台本でも作品の雰囲気は役者によって少しずつ変わるもの。「この方の浩介はやさぐれが強い」「この薫は天真爛漫さが際立っていて可愛い!」など、それぞれの魅力が感じられます。

例えば、福山潤さんと佐津川愛美さんのペア。福山さんは本作に11回出演するベテラン。佐津川さんは2010年の初演に出演し、計4回、薫を演じています。さらにお二人は3回目の共演ということで、息のあった掛け合いを楽しめること間違いなしです。きっと“消しゴム”ファンの方には嬉しいペアですね。

藤原樹さんと中別府葵さんにも注目。藤原さんはTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーで、ダンサーとしても活躍中。中別府さんは念願の“消しゴム”初出演にして初の朗読劇出演だそう。この新ペアで千穐楽にも出演とのことで、期待が集まります。

加藤和樹さんは4回目の出演。お相手の沢城みゆきさんは2回目です。他作品では色気のあるキャラクターを演じられているイメージも強いお二人。以前はアニメーション作品で初共演したとのことですが、本作ではどのような化学反応を見せるのでしょうか。

初出演の和田雅成さんは本作にかなり思い入れがあるそう。乃木坂46メンバーとしても活躍中の伊藤理々杏さんとともに、“消しゴム”初挑戦ペアで作品を盛り上げます。

そしてこちらもW初出演の西山宏太朗さんと礒部花凜さん。声優、舞台、歌と幅広いジャンルで活躍し、朗読劇への出演も多いお二人。本作でもたくさんの方を涙させること間違いなしです!

一方、3年連続・4回目の出演となる“消しゴム”常連の伊東健人さん。お相手の山口乃々華さんは2回目の出演で、さらに進化した浩介と薫が見られるはず。

村井良大さんは「この作品をやっているときは心が疲れる」とコメントしつつも、作品への深い愛を語っています。2回目出演の綾凰華さんとともに描く不器用な二人の恋愛模様は必見です。

最後に浅沼晋太郎さんと小泉萌香さん。マルチに活躍する浅沼さんですが、意外にも今回が“消しゴム”初出演。共演の小泉さんは前回の15th letterぶりに2回目の参加です。以前は作品の世界へ入り込むあまり「また薫を演じたい」「でももうやりたくない」という葛藤があったそう。そんなお二人が挑む新しい浩介と薫も楽しみですね。

それぞれのペアに魅力が光る本作。あなたはどの日に観劇しますか?

ついにファイナルを迎える朗読劇『私の頭の中の消しゴム Final Letter』。2025年5月1日(木)から5月6日(火休)まで、東京・よみうり大手町ホールにて上演されます。

チケットの一般発売日は公演回によって異なるので、詳細は公式HP公式ブログをご確認ください!感動の名作、ぜひ劇場でご体感くださいね。

かとうまゆ

学生の時に初めてこの作品を観て感動し、思わず別のペアの公演も観に行きました。薫の人生の選択にはあまり共感できない部分もありますが……色々な感情にさせてくれる作品です。