初めての演劇・ミュージカルの観劇。できれば見やすい座席のチケットを確保したいですよね。では演劇やミュージカル作品を観劇する時、一番見やすい席とはどこなのでしょうか。またS席とA席の違いとは?初めて観劇される方に向けて詳しく解説していきます!

一般的に見やすいと言われる席!1階6列目から10列目

劇場の規模にもよりますが、一般的に見やすいと言われている席は1階の6列目から10列目くらいの中央付近の席です。ステージに近すぎず遠すぎず、演じている役者の表情もはっきり確認できるうえに、ステージ全体も視野に入ります。1列目は役者との距離がとても近く気迫は感じられますが、ステージの高さによっては見上げて観劇することになり首が辛くなることも。ステージの端でお芝居をしている時に見づらく、全体像がわかりにくいという欠点もあります。6列目から10列目のようにある程度の距離があると、ステージ上の役者の動きも把握しやすくストーリーにも集中できるのでおすすめです。

中央が見やすい!サイドブロックよりもセンターブロック

劇場の客席にはステージの真正面に位置するセンターブロック、両サイドに位置するサイドブロック、大きい劇場によってはセンターブロックとサイドブロックの間にサブセンターブロックが存在します。この中で一番見やすいのはセンターブロック。例えば6列目のサイドブロックの一番端の席より、少し後ろでも10列目のセンターブロックの方が見やすいと言えます。ただサイドブロックでも中央寄りの席の場合はまた見え方が変わるので、どちらが見えやすいかは好みの問題になるでしょう。

視界を遮るものがない!段差のある席や通路のすぐ後ろの席

段差のある席も、演劇やミュージカルを見やすい座席のひとつ。劇場によっては前方席が緩やかな傾斜やフラットになっており、列の途中からはっきりした段差が作られていることがあります。段差が始まる最初の列の座席になると、前列の観客によって視界が遮られるストレスがありません。またステージと平行に位置する横通路のすぐ後ろの座席も、段差があること、前列に人がいないことなどからステージが見やすいのでおすすめ。劇場を訪れた際には、客席の何列目から段差が始まり、通路の後ろの席が何列目なのかを確認しておくのも良いでしょう。

全体が見渡せる!2階前方席

当選したチケットの座席を確認した時に2階席だとがっかりしがちですが、実は2階の前方席1列目から3列目くらいの席はおすすめ!ステージ全体が見渡せるので、1階の前方席では視線を動かさないと見えなかったものが2階席だと楽に視界に入ります。ステージ上に役者が大勢いる場合も動きが把握しやすく、豪華なセットや仕掛けのある作品は見応えあり。役者の細かい表情を見るには劇場の規模によっては少し距離がありますが、その場合は双眼鏡を使って補いましょう。自分で座席を選べる場合、1階の後方席よりは2階の前方席をおすすめします。

見やすい席は人によって違う

ここまで見やすい席について紹介しましたが、極論を言うと見やすい席は人によって違います。近くで役者の表情をしっかり見たい方は1階前方席を好みますし、表情よりも全体像を見たい方は2階前方席が神席だと思うでしょう。いろんな席に座ってみて、自分にとっての見やすい席を見つけてみるのも観劇の楽しみのひとつです。

S席とA席の違いは何?

チケットを購入する際に選択できるS席とA席、一体何が違うのかご存知でしょうか?S席とは一般的に、客席の中で最も良い席のこと。劇場によっても違いはありますが、S席が設定されているのは主に1階最前列から2階前方席まで。しかし4階席まである劇場の場合、1階席から3階席までがS席として設定されていることもあり、S席全てが必ずしも良い席であるとは限りません。またS席の座席料金は10,000円を超えることがほとんどで、チケット代金が高騰した近年は作品によって20,000円近い金額になる場合もあります。

一方、A席はS席の次のランクの席を指します。A席が設定されているのは、S席の後ろの列から劇場客席の最後列まで。S席よりもステージまでの距離が遠いので臨場感は感じにくいですが、全体を見渡したい方におすすめです。また座席料金がS席よりも安く、10,000円前後で購入できるのも魅力。リピーターの方や、節制しながら観劇したい方はA席を購入することが多いでしょう。客席数が少ないため、先着順の先行販売では完売するのが早く、抽選先行の場合も当選しにくい傾向があります。

席種がS席とA席のみのパターンで解説しましたが、劇場や作品によってはS席よりもランクの高いSS席や、A席よりも後方のB席やC席が存在することも。高い金額を支払って良い席を選ぶか、ステージからの距離が遠くても安い席を選ぶか、複数公演観劇するならば席種を変えてみるのもおもしろいかもしれません。

かずちぃ

演劇やミュージカルのチケット購入方法は抽選の先行販売が多いですが、残席がある場合や規模が小さい場合は座席選択できることがあります。その際は是非今回の記事を参考に、見やすい席を見つけてみてください。