修道院に身を隠すことになった破天荒なショーシンガーが、歌のちからでシスターの聖歌隊をまとめていく、パワフルでハートフルなミュージカルコメディ『天使にラブソングを』。公開から30年を迎えますが、今なお色あせず、歌声と、変わる勇気を届けてくれます。

1992年の『天使にラブソングを』、1993年の『天使にラブソングを2』ともにディズニープラスなどで配信中。今回はその第2作の魅力と、シリーズ最新作の情報をご紹介します。

前作で築いた絆をきっかけに、シスターとしてのミッション再び。

第1作では、ウーピー・ゴールドバーグ演じる主人公デロリスが、命の危険を避けるためにかくまわれた修道院で、「シスター・メアリー・クラレンス」として聖歌隊を大改革。絆を深めたシスターたちの奮闘によって、聖歌隊のパフォーマンスは大盛況、デロリスの身の危険もなくなり、ハッピーエンドを迎えました。

『天使にラブソングを2』では、その後、ラスベガスのショーシンガーとして順調にキャリアを積むデロリスの元に、特に仲の良かった3人のシスターが訪れます。聖フランシスコ高校という、デロリスの出身校で教えているというシスターたちは、勝手気ままな高校生たちに手を焼いている様子。デロリスは再び、「シスター・メアリー・クラレンス」となって、荒れ果てた高校の音楽クラスの生徒たちを指導することになりました。

歌のちからで協調性と個性を伸ばす、シスター式聖歌隊指導

人の話を聞かず、授業中も好き放題の生徒たち。協調性を身につけさせるため、デロリスはクラス全員での聖歌隊を結成します。イヤイヤ参加していた生徒たちでしたが、歌うことが大好きな彼らの個性をデロリスが褒め、ハイトーンやラップの見せ場がある音楽クラスらしいパフォーマンスを作り上げます。

財政が厳しく、廃校を言い渡された聖フランシスコ高校を救うため、聖歌隊コンテストに臨むことに。さまざまな反対を押しのけて迎えた本番、果たしてその結果は?そして聖歌隊は高校を救うことができるのでしょうか?

前作以上に個性豊かな聖歌隊の成長の物語は、高校生の青春ドラマも重なって、観る人の心に勇気と感動を届けます。好きなものを好きと叫ぶまっすぐな姿、仲間を想うゆえに頑なに閉ざしてしまう心。練習過程で抱えたわだかまりも、ひとたび音楽に身を委ねれば歌声とともに天へ昇ってゆく。「JOYFUL, JOYFUL/ジョイフル、ジョイフル」などの讃美歌を、歌声で心を通い合わせながら楽しく歌うミュージカルシーンに、心の底から晴れやかな気持ちになる、パワーチャージムービーです。

『天使にラブソングを3』が待ちきれない!ウーピーが語った最新インタビュー

2020年には続編となる『天使にラブソングを3』がディズニープラスで制作されることが発表されました。このシリーズの主演で大成功をおさめ、その後ミュージカル版制作にも携わった、主演のウーピー・ゴールドバーグもプロジェクトチームのひとりです。

続編の制作が報道されてからもなかなか情報のアップデートがされず、今か今かと待っている状態。2022年7月のエンターテイメントトゥナイトのインタビューで、ウーピーは内容には触れないものの、脚本と奮闘していることを明かしています。

「構想期間は実に6年。誰も続編には興味がない、と言われてきました。」「脚本に満足することは決してありません。調整の余白を残しておきたいからです。脚本上で正しく見えることが、実際に動いてみるとうまくいかないこともあるの。まだ手入れ作業は続きますが、みなさんが喜んでくれることを願っています。」と語っています。

2022年内には撮影開始との噂もあり、さらなる続報が待たれます。

Sasha

「I Will Follow Him/アイ・ウィル・フォロー・ヒム」や「Oh Happy Day/オー・ハッピー・デイ」 など、アレンジされた讃美歌の明るさと歌声がとにかく楽しい本作。この映画で讃美歌のレパートリーを知った方も多いのではないでしょうか。最新作ではどんな曲が映画を盛り上げるのか、楽しみです。