Netflixシリーズドラマの『皇妃エリザベート』。ミュージカルでも知られる本作ですが、ドラマの配信が始まり話題を集めています。そこで今回は、『皇妃エリザベート』を徹底解説。
ハプスブルク家、最後の輝き
舞台は19世紀のオーストリア。主人公・皇妃エリザベート(以下、シシィ)はハプスブルク家に嫁ぎます。ハプスブルク家は、約640年間ヨーロッパの大半を支配した名門貴族です。
『皇妃エリザベート』シーズン1では、オーストリア帝国が激動の時代を迎える前のハプスブルク家が描かれています。
STORY
Netflixより引用
皇帝フランツと出会い、恋に落ちた反骨心旺盛なエリザベート。周囲の期待に反して皇妃となった彼女が、不穏な空気と陰謀が渦巻くウィーン宮廷で運命に翻弄されてゆく。
シシィの運命を握る宮廷の人々
本ドラマで初めて『皇妃エリザベート』について知るという方は、登場人物を把握しておくとより楽しめることでしょう。そこで、シシィを中心に登場人物をご紹介します。
まずは、ハプスブルク家の皇帝フランツ・ヨーゼフ。皇帝フランツの母であるゾフィー大公妃は、シシィの母とは姉妹にあたります。当初、シシィの姉であるヘレーネが皇帝フランツの結婚相手でした。しかし、皇帝フランツはシシィに心を惹かれてしまうのです。さらにややこしいことに、皇帝フランツの弟であるマキシミリアンまでもがシシィに魅了されてしまいます。
ここまでが、シシィの運命を握る重要な登場人物です。
▼バイエルン家
シシィ(皇妃エリザベート)
∟母(皇帝フランツの母・ゾフィー大公妃と姉妹)
∟父(シシィの自由な性格は父親譲り)
∟姉・ヘレーネ
▼ハプスブルク家
皇帝フランツ・ヨーゼフ
∟母・ゾフィー大公妃
∟弟・マキシミリアン
∟弟・ルートヴィヒ
そのほかシシィが嫁いでから身の回りの世話をしてくれる重要人物などもでてきますが、まずはこの家族構成を知るとスムーズに観られることでしょう。
【見どころ1】愛すべきシシィ
『皇妃エリザベート』の見どころは、なんといってもシシィの魅力です。歴史上に名を刻む、伝説の美しい女性たち。そのなかには当然シシィも刻まれています。その美貌はもちろんのことですが、人々はシシィの美貌以上に美しい魂にたちまち魅了されていったのではないかと思うのです。
そんな私も、虜になってしまったひとり。ドラマを見終えて、夢中でシシィについて調べている自分がいました。
反骨精神が強く、言うことを聞かないという紹介のされ方をされるシシィ。でも、それは愛情溢れるシシィが自分の心に従って行動しているだけなのです。
もっと具体的にシシィの魅力をお伝えしたいところですが、そこは『皇妃エリザベート』をぜひ観て、魅了されてください。
【見どころ2】宮廷の欲望渦巻く人間模様
皇帝フランツ・ヨーゼフの母であるゾフィー大公妃や、弟のマキシミリアン。このふたりはシシィを悩ませ続けます。さらに、権力争いや厳しいしきたりなど、ハプスブルク家の存続をかけた戦いによって皇帝フランツ・ヨーゼフとシシィのささやかな幸せは、長くは続きません。
宮廷に集まる人々のさまざまな欲望。シシィを取り巻くドロドロした人間関係は、ハラハラドキドキさせられます。
皇族ファンのみならず、スリリングなドラマが好きな方にもおすすめです。
歴史やミュージカルとの比較も楽しんで
シシィの半生はミュージカル『エリザベート』として、これまで世界で何度も上演され続けてきました。ミュージカルを観たことがあるという方は、本ドラマの『皇妃エリザベート』との違いを比較したり、歴史を書籍などで比較したりしてみるのも本作を楽しめるポイントです。
「彼が皇帝でなければよかったのに」というシシィのセリフ。これは実際にシシィが涙ながらに訴えた本当の言葉です。『皇妃エリザベート』を見終えてみると、この言葉の意味に深く納得してしまいます。
現在、配信中のNetflixシリーズドラマ『皇妃エリザベート』をぜひ観てみてください。
ダイアナ妃が大好きなわたしは、シシィをみて彼女を思い出さずにいられませんでした。ふたりとも地に足をつけ、心に従い、自由を求め彷徨っていました。人々に愛された美しい魂はいまも語り継がれています。