「Audience」という名の通り、観客の皆さんの声を知る・届ける演劇メディアとして、アンケートを開催!皆さんの推しのミュージカル俳優さんと、どの作品・どんなきっかけで出会ったのかを調査しました。また、推しへの想いもたっぷりと語っていただきましたので、今回は特に熱いメッセージが寄せられた5名をピックアップしてご紹介していきます。

井上芳雄さん

東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業、2000年にミュージカル『エリザベート』(東宝版初演)の皇太子ルドルフ役でデビューした井上芳雄さん。菊田一夫演劇賞(2008年)や読売演劇大賞 優秀男優賞(2013年)を受賞し、2023年には『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』『ラグタイム』への出演が控えています。2022年4月からは日本テレビ系「行列のできる相談所」にレギュラーMCとして出演中です。

そんな井上さんと出会ったきっかけとして1番多かったのは、やはり代表作であるミュージカル『エリザベート』。今でもトート役で『エリザベート』に出演されている井上さんですが、初演を見ていたという20年以上ファンの方も多いようです!またFNS歌謡祭2019でSixTONESの京本大我さんと『エリザベート』の名曲「闇が広がる」を歌ったのを見て、その迫力に魅了された方々もいました。

「FNS歌謡祭2019で後ろの階段から降りてくる一見普通の男性(井上芳雄)の身のこなし、世界観に誘う表情と表現力&うますぎる歌声に、なんだこの人、、?!?何者っっ?と気になって、調べたら即日で落ちた」

さらに、YouTubeで歌唱動画をなんとなく検索してみたら、気づいたら沼に落ちていた…という方も。

「一度ミュージカルのプリンスとやらのお姿を拝んでみようと軽いノリで検索。辿り着いたYouTubeのあれやこれやを観ていて、ふと気付いたらミュージカルのチケットを購入。うかっと並んだプリンスロードで一瞬にして沼にドボンしました」

そんな井上芳雄さんの魅力にハマるファンが語る、井上さんの魅力とは?

「圧倒的歌唱力に尽きる。劇場の天井を突き破るかのような声量と歌唱力。これは一度生で歌を聞けば誰もが納得するでしょう」

「出会いはミュージカル『エリザベート』でしたが、その後テレビで放送されていた過去のコンサート映像を見て、なんて面白い人なんだろうと衝撃を受け、好きになってしまいました。井上さんのミュージカルでの歌やお芝居ももちろん好きなのですが、毎週放送されているラジオ番組でのトークが大好きで、時に笑い時に涙しながら聞いています。他にも推している俳優さんはいらっしゃいますが井上さんだけは別格です。お慕いしております」

「歌が神なのは勿論、スタイルが良い、顔も良い、頭も良い、軽やかなトーク力、溢れでるロイヤリティ、それでいてミュージカル界のために尽力するそのお人柄…全てが推しです。こんなに推せる人がこの世にいるとは思わず、是非この世の宝として健やかに穏やかに楽しく生きて欲しい」

「語るように軽く歌っているのに低音から高音まで響きのある艶めく歌声、引き込まれる豊かな表現、美しい手の所作」

「歌声、話す声、姿などなど挙げれば切りがありません。でも一番は生きる姿勢。絶対に今日より明日の芝居がいいと信じられるところ。裏切らない芳雄!!」

歌声はもちろんのこと、人柄にも惹かれている方が多いのですね!

浦井健治さん

2000年、『仮面ライダークウガ』敵の首領役で俳優デビューした浦井健治さん。2004年にミュージカル『エリザベート』ルドルフ皇太子役で出演し、2006年にはミュージカル『アルジャーノンに花束を』で主演。菊田一夫演劇賞(2006年)や読売演劇大賞 最優秀男優賞(2015年)を受賞しており、2023年は代表作であるミュージカル『アルジャーノンに花束を』に出演します。また、2024年日本に初上陸するミュージカル『カム フロム アウェイ』への出演も発表され、話題となりました。

浦井さんに出会ったきっかけの作品は、劇団☆新感線の『薔薇とサムライ』やミュージカル『エリザベート』、『シャーロック ホームズ 〜アンダーソン家の秘密〜』『王家の紋章』などが挙がりました。

「昔から知っている俳優さんでしたが帝劇初主演『王家の紋章』のカーテンコールで最後に登場する時、共演者からとてもあたたかく迎えられていて、何故この人はそんなに愛されているのか疑問に思って調べ始めたら人柄に触れて…沼落ちしました」

「『王家の紋章』がきっかけですが、どぼんと沼に落ちたのは、『笑う男』。東京前楽の舞台が素晴らし過ぎて、魂もってかれ、骨抜きにされて、終演後しばらく立ち上がれなかった。それまでも観劇は何年もしてきたけど、そんな状態に陥ったのは人生初でした」

浦井さんの魅力としてファンの皆さんが語ったのは、役柄の幅広さや人柄についてでした!

「癒やされる歌声、いろいろなお役を演じわける演技力。今まで未知だった世界に連れて行ってくれ、新しい感動を与えてくれる。ミュージカル界のキング役といったらと浦井健治おいて他にいない」

「どんな時でも、真摯な姿勢と周りの人やファンへの思いやりも熱い。舞台を観ても1つとして同じ人が演じているとは思えない憑依型俳優なのに、舞台上で魅せる姿とは違う天然でおおらかな面白い部分がたくさんあって、親しみ感をたくさん持っている。」

「ストプレはコメディからシェイクスピアまで、ミュージカルでも可愛らしい役から苦悩する難しい役、そしてキングまで、とにかく振り幅が広い!!泣かせる演技が出来る役者さんは多くても、ちゃんと本気でお客さんを笑わせられる演技ができる役者さんは稀。浦井くんはそれが出来るところが凄いです。
ビジュアル的には、王子な格好をしていると舞台上で照明当たっている以上に無駄にキラキラしてくれちゃうので…落とされました。そして殺陣の際の動きなどは格好よすぎて必見です。
さらに役から離れた浦井健治としてのトークも、インタビューなどではめちゃくちゃしっかりとお芝居の話をするくせに、ソロラジオやMCだと本人含め最終的にどこに着地したかったのか分からないような迷走するお喋りで聴く者を翻弄するのです。色んな理由で常にファンに心地よい疲労感と多幸感を与えてくれる素晴らしい方です。(浦井くんの舞台を観ると嗚咽するほど泣きすぎて疲れることがある、ということを付け加えておきます)」

海宝直人さん

1996年、7歳の時に劇団四季ミュージカル『美女と野獣』のチップ役でデビューした海宝直人さん。1999年に『ライオンキング』初代ヤングシンバ役を務め、2016年には主人公シンバ役で再び『ライオンキング』に出演し、話題となりました。『レ・ミゼラブル』マリウス役、劇団四季『アラジン』アラジン役、『ノートルダムの鐘』カジモド役、『ミス・サイゴン』クリス役などで知られ、2023年は『太平洋序曲』に出演中。9月に開幕する『アナスタシア』への出演も注目を集めています。

様々な名作に出演している海宝さん。今回のアンケートでは『レ・ミゼラブル』や『ノートルダムの鐘』で惹かれたと回答した方が多くいました。作品の観劇はもちろん、YouTubeでの『レ・ミゼラブル』の歌唱披露動画で惹かれたという声も!

「30年以上前の学生時代にアメリカで『レ・ミゼラブル』を観てからずっと英語で聴いてきたので日本語で歌われる「カフェソング」などはとても違和感がありましたが…海宝さんの歌い方、歌声で違和感が吹っ飛び、そこから日本語ミュージカルの良さも教えていただいた気がします」

「劇団四季『ノートルダムの鐘』に出演された際、お名前は存じ上げていましたが、初めて生で海宝さんを拝見しました。たまたま取っていたチケットが最前列センターの日だったのですが、運命だと思っています(笑)。「陽ざしの中へ」を聴いていたら勝手に涙が出て来てそのまま沼に落ちました」

そして、海宝さんの魅力とは…?

「『RENT』でアンサンブルとして見かけた時、思わず目線と耳が惹きつけられる歌声でした!歌はいうまでもなく、ズドンと胸に訴えかけてくるのですが、それだけでなく、気持ちの流れがとてもよくわかる表現をされるので、あらすじだけだと嫌な感じの役でも、好きになる人としての魅力を見出してくれる方です」

「圧倒的な歌唱力!!なんといってもそれに尽きると思います。海宝さんを浴びるたびに鳥肌立つし、自然と涙が出ます。中でも海宝クリスは最高でした。普通の好きから沼落ちしました」

「素晴らしいの一言ですが敢えて語るとしたら…海宝さんが歌うと、その歌の本質とか意味を教えてくれると感じます。今までなんとも思っていなかった一曲を海宝さんが歌ったことでその良さがひしひしと伝わってきて大切な一曲になります」

濱田めぐみさん

1996年、劇団四季ミュージカル『美女と野獣』ベル役でデビューした濱田めぐみさん。初演『ライオンキング』『アイーダ』『ウィキッド』の初演でヒロインを演じ、退団後は『ジキルとハイド』『メリー・ポピンズ』『レ・ミゼラブル』などに出演。2023年は日本初演の『バンズ・ヴィジット』に出演した他、『ファインディング・ネバーランド』『スクールオブロック』への出演が決定しています。

『ウィキッド』や『メリー・ポピンズ』、『王家の紋章』などで惹かれた方が多いようです。濱田めぐみさんの魅力として多く挙がったのは、歌声や演技についてでした。

「歌声が唯一無二で演技に引き込まれ、歌もダンスも完璧な稀有な女優。自然と涙がこぼれるほど、演技・歌に引き込まれます。私の推しは、文句なしのNo.1ミュージカル女優だと思っています!」

「めぐさんの推しポイント、最大のところは唯一無二の歌声!役が憑依するのも私が推しているポイントです。特に『アイーダ』のタイトルロール、『ウィキッド』のエルファバ、『王家の紋章』のアイシス、『ジキルとハイド』のルーシー、は特にめぐさんの自身の人格が無くなっているなと思いました。フランクワイルドホーンの楽曲との相性が良すぎて、彼の作曲の作品でめぐさんが出演される時は必ず拝見しています。ミュージカル好きな方にはめぐさんは一生に一回は是非舞台で観て沼ってほしいです!」

「ただただ歌声が好きです。力強く豊かな響き、体温を感じる音質。神様が歌を歌わせるためにお造りになった方だと思っています」

古川雄大さん

2007年にドラマ『風魔の小次郎』で俳優デビュー、『テニスの王子様』でミュージカルデビューした古川雄大さん。ミュージカル『エリザベート』『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』『モーツァルト!』などに出演。2023年は『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』への出演が決定しています。

古川さんにハマったきっかけとして多かったのは、『テニスの王子様』『エリザベート』『1789 -バスティーユの恋人たち-』など。

「もともと知っている存在でしたが、東宝初演の『1789』を見た時、作品自体がとても素晴らしかったのですが、後からじわじわとあれ?ロベスピエール役の古川雄大さん最高だったな?と思えてきて気がついたら他の出演作も観に行くようになりました」

「以前からお名前とお顔は存じ上げていましたが『エリザベート』を見て、沼に落ちました。最前列で古川トート閣下を拝見して、よく生きて帰れたなと今でも思います。美の暴力」

そして、古川さんの魅力とは…?

「顔が素敵。歌も心の奥から伝わるし、役者としても魅力がたくさんあります。そのまま、踏みとどまらず進化して次にはどんなところを魅せてくれるのか期待してドキドキして待っています」

「唯一無二の美貌と存在感と芝居センスと甘い声。見た目の完成度に注目されがちですが、彼は芝居がいい!!!そして年々上手くなる歌、甘くなる声。10年応援していますが、常に謙虚で人気に奢ることなく上を目指し努力を怠らず魅力を重ねている、人としても素敵な方です。お仕事にもファンにも誠実なので推し甲斐があります」

「指先、視線、歩き方、立ち振る舞いなど全てに気を配っているような繊細な動きが大好きです。どこからどこまでが計算なのか全く分かりませんが、古川さんが演じているのをみたり歌っているのを聴いたりすると、なぜか毎回すとんと腑に落ちるような感じがします」

あなたの推し、どこで見つけた?沼落ちした作品教えて!【井上芳雄・浦井健治・海宝直人・濱田めぐみ・古川雄大 編】、いかがでしたか?今回紹介した俳優さん以外にも、甲斐翔真さん、木村達成さん、京本大我さん、望海風斗さん、spiさん、松下優也さん、昆夏美さん、小野田龍之介さん、上原理生さんなどなど…たくさんの方々の魅力をご回答いただきました。ありがとうございました!これからもAudienceと一緒に、推しの俳優さんたちの素晴らしさを堪能し、語っていきましょう!

Yurika

1300件以上のご回答、ありがとうございました!皆さんの推しの俳優さんをたくさん取材できるよう企んでおりますので、今後もご期待ください!