演出・白井晃さん、脚本・中島かずきさん(劇団☆新感線)、音楽・三宅純さん、原案／監修・佐藤賢一さんのタッグで生まれた舞台『ジャンヌ・ダルク』。2010年初演時に堀北真希さん、2014年再演時には有村架純さんが初舞台でジャンヌ・ダルクを演じ、話題となりました。17歳でフランスを救い、19歳で火刑に処された1人の少女。3度目の上演となる今年は、清原果耶さんがジャンヌ・ダルクを演じます。

聖女であり、若き救世主であり、悲しき運命を辿るジャンヌ・ダルクの物語

誰もが一度はその名を聞いたことがあるであろう、ジャンヌ・ダルク。長きにわたるイングランドとの百年戦争に疲弊していたフランスを救った1人の少女です。騎士道精神を重んじ、名乗りをあげてから攻撃、大砲は城攻めにしか使わない、など既成概念に捉われていた当時、自由な発想を持つジャンヌ・ダルクの戦術がフランスの戦況を変えました。しかし彼女はわずか19歳で異端者として火刑に処されることに。

聖女であり、若き救世主であり、悲しき運命を辿ったジャンヌ・ダルクの物語はこれまで世界中の人々の心を捉え、絵画や小説、映画、舞台作品の題材となってきました。演出・白井晃さん、脚本・中島かずきさん(劇団☆新感線)、音楽・三宅純さんのタッグで2010年に初演を迎えた舞台『ジャンヌ・ダルク』は、これまで初舞台・初主演となる女優をジャンヌ・ダルクに迎え、総勢100名以上のキャストで圧巻の戦闘シーンを表現。

2010年はジャンヌ・ダルク役を舞台初出演となる堀北真希さんが務め、ジャンヌの導きでフランス国王となるシャルル7世を伊藤英明さんが演じました。2014年再演時には、有村架純さんがジャンヌ・ダルク、東山紀之さんがシャルル7世を演じています。

ジャンヌダルク・清原果耶×シャルル7世・小関裕太

そして2023年版舞台『ジャンヌ・ダルク』でジャンヌ・ダルクを演じるのは、初舞台・初主演となる清原果耶さん。朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』（NHK）に主演、映画『護られなかった者たちへ』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。透明感や人を惹きつける華やかさを持ちながら、圧巻の演劇力で芯の強さを感じさせる清原果耶さん。21歳とジャンヌとの歳も近い彼女は初舞台ながら、既にジャンヌ・ダルクは適役と言えます。

舞台に挑戦してみたい気持ちはずっとあったという清原さんは、「ジャンヌが信じる道を全うしようと生きていく中で、様々な恐怖や葛藤、そして孤独も抱えていたはず」とコメント。「演出の白井晃さんをはじめとするスタッフキャストの皆さんの言葉や生き様を目に焼き付けながら、皆さんと一緒に作るこの舞台を楽しめれば良いなと思っています」と意気込みを語りました。

ジャンヌの後押しを受けて王となり、やがては“勝利王”とまで呼ばれる人物に成長していくフランス国王・シャルル7世を演じるのはミュージカル『四月は君の嘘』、舞台『キングダム』での好演も記憶に新しい小関裕太さん。

白井晃さんの演出作品に出演できる喜びを語り、「白井さんは観客の目線を操る魔術師。映画でいうところのカメラワークが天才的で、ちょっとひねくれた視点で見ようとしても、つい「あそこを見たい」と思わされてしまいます。再演の際の映像を観て、出演者の多さ、その動きの面白さ、すごい迫力に、「こんな壮大なプロジェクトに声をかけていただいたんだ」と、あらためて光栄に感じました」とコメント。

キャストは全員が本作に初参加のメンバー。りょうさん、岡田浩暉さん、福士誠治さん、深水元基さん、山崎紘菜さん、坪倉由幸さん（我が家）、粟野史浩さん、野坂弘さん、ワタナベケイスケさんと、実力派が集結。ジャンヌを助ける傭兵ケヴィンを演じるのは、ドラマ『あなたの番です』やNetflix『First Love 初恋』で注目を集める若手俳優・荒木飛羽さん。さらに榎木孝明さん、神保悟志さんと、経験豊富なベテランが脇を固めます。

そして戦闘シーンには100名を超す出演者が躍動。壮大な歴史スペクタルが幕を開けます。

初演から10年以上経った中での再々演を迎える本作。演出の白井さんは「この10年間の間に世の中は大きく変わりました。人の心のありようも大きく変化しました。一人の少女の物語は、私たちに新たな生きる意味と希望を与えてくれる気がしています」とコメント。ジャンヌ・ダルクの生き様が、どのように今の時代を映す鏡となっていくのか、期待が高まります。

舞台『ジャンヌ・ダルク』は11月28日（火）から12月17日（日）まで東京建物 Brillia HALL、12月23日（土）から12月26日（火）までオリックス劇場で上演。東京公演のチケット一般発売は9月9日（土）10時から。詳細は公式HPをご確認ください。