映画や舞台だけでなく、ゲームやアニメなどさまざまなジャンルでモチーフとなっているアーサー王伝説。「円卓の騎士」や「聖剣エクスカリバー」などのワードを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。アーサー王を描いた作品の中でも歴史的なブロードウェイミュージカル『キャメロット』が、日本初上演されます。今回は2023年10月7日より日生劇場にて開幕のミュージカル『キャメロット』について解説します。

『マイ・フェア・レディ』の名コンビが生んだ古典的ミュージカル!

ブロードウェイミュージカル『キャメロット』は、T.H.ホワイトの『永遠の王』が原作となる古典的ミュージカル。『マイ・フェア・レディ』を生み出した名コンビ、脚本家のアラン・ジェイ・ラーナーと音楽家のフレデリック・ロウが制作、1960年にブロードウェイのマジェスティック劇場にて初上演されました。翌年にはトニー賞4部門を受賞。その後ブロードウェイでの再演だけに留まらず、2023年3月にはニューヨークのリンカーン・センターの劇場でも開幕するなど、世界で注目を浴びる名作です。

物語の舞台となるのは、中世イングランドの都キャメロット。アーサー王は政略結婚から逃れてきたグィネヴィアと森の中で出会い、お互いに身元を明かさないまま恋に落ちます。グィネヴィアを王妃に迎え、武力より法による統治を目指すアーサー王は、イングランド全土から優秀な騎士を集めるため円卓会議を提案。円卓の騎士の一員となったフランス人騎士のランスロットに強い信頼を置くアーサー王でしたが、愛するグィネヴィアと不倫関係にあることを知り苦悩するのでした。

ブロードウェイでの初演から63年もの時を経てついに日本初上演となった今作。アーサー王が苦しみながら自分の心に問いかけ問題と向き合う姿、古典的ミュージカルらしい美しいメロディなど見どころに溢れた作品です。

坂本昌行・唯月ふうかなどミュージカル界で活躍する実力派豪華キャストが集結!

待望の日本初演で主人公のアーサー王を演じるのは、読売演劇大賞を二度受賞し『ザ・ミュージック・マン』での魅力的な詐欺師役が記憶に新しい坂本昌行さん。キラキラしたオーラで観客を魅了させた坂本さんが、今回は苦悩する王をどのように演じるのか期待が膨らみます。

またアーサー王の妻グィネヴィアには『レ・ミゼラブル』でエポニーヌを演じ、『ハウ・トゥー・サクシード』や『SPY FAMILY』など話題作への出演が続く唯月ふうかさんが抜擢。円卓の騎士の中でもアーサー王が特に信頼を置く存在でありながら、王妃グィネヴィアと禁断の恋に落ちてしまうランスロットを桐山照史さん、アーサー王の隠し子モルドレッドを声優としても活躍する入野自由さん、辺境の騎士ペリノアを数々のミュージカル作品に出演し続ける今井清隆さんが演じます。

演技力・歌唱力と共に評価の高い坂本さんと唯月さんの初共演は、新鮮でとても贅沢な時間を味わえるのではないかとワクワクが止まりません。同じく初共演で事務所の先輩後輩でもある坂本さんと桐山さんは、劇中でライバル役となります。どのような雰囲気になるのか、こちらも注目すべき楽しみなポイントとなるのではないでしょうか。

坂本昌行と6年ぶりのタッグ!日本初演を宮田慶子が演出

ブロードウェイミュージカル『キャメロット』の日本初演の演出を担当するのは、主演の坂本さんと舞台『君が人生の時』(2017年)に続き二度目のタッグを組む宮田慶子さん。宮田さんは1983年に演出家としてデビューし多岐分野の作品を演出、新国立劇場演劇芸術監督を務めていた時期もありました。読売演劇大賞最優秀演出家賞を始め数々の賞を受賞しています。

宮田さんの演出が今作出演の決め手になったと話す坂本さんからは、宮田さんへの信頼の厚さが感じられます。宮田さんと実力派キャストが描く人間らしさ溢れる『キャメロット』の世界。何か心に響くメッセージを見つけられるのではないでしょうか。

ブロードウェイミュージカル『キャメロット』は、東京の日生劇場にて10月7日~28日まで、大阪の松竹座にて11月4日から20日まで上演されます。公演情報の詳細については公式サイトをご覧ください。

かずちぃ

演出を手がけた宮田慶子さんは、『キャメロット』の楽曲の美しさを推しています。アーサー王伝説のストーリーをご存じの方も、美しいメロディに乗せたアーサー王の生き様を是非劇場でご覧ください!