国内外の映画や社会派、ミステリー作品のオリジナルドラマの放映が多数ある「WOWOW」。毎月さまざまな作品が放映される中で、舞台・ミュージカル作品も多数放映されているのはご存じでしょうか。今回は、今から契約しても間に合う、4月に放映が予定されている作品をご紹介します。

中村倫也が新感線王道の「いのうえ歌舞伎」に挑む！陰陽師・安倍晴明を主役にすえた『狐晴明九尾狩』

2021年10月に劇団☆新感線の王道スタイル「いのうえ歌舞伎」として上演された『狐晴明九尾狩』。主役の安倍晴明を同劇団5年ぶり（2021年時点）の出演となる中村倫也さんが演じます。制作の発端が「中村倫也が安倍晴明を演じたらどうなるのか」というユニークなエピソードを持つ作品になっています。

人並み外れた才能から「人と狐の子」と噂される安倍晴明。晴明はある時、大陸を荒らしつくした九尾の凶星を目にし参内するも、既に九尾の狐は大陸から渡来。

そしてあろうことか、陰陽師の宗家の跡取りで、討伐を命じられたはずの賀茂利風の体を乗っ取っていました。晴明は、同じく狐を追ってきた狐霊のタオとともに討伐に向かうことになります。

主演の安倍晴明は先述のとおり中村倫也さん、賀茂利風を向井理さん、狐霊のタオを新感線初出演の吉岡里帆さんが演じます。竜星涼さんら外部出演者のほか、高田聖子さん、粟根まことさんら新感線の団員も多数出演しています。WOWOW放映は4月29日（土・祝）17:30〜です。

すべては「あの年」からはじまった　高橋一生渾身の1人芝居『2020』

『2020』は、高橋一生さんと親交のある芥川賞作家の上田岳弘さんが脚本を手がけ、高橋さんと数々の作品を共に作り上げてきた白井晃さんの構成・演出で上演された1人芝居。世界中が大きな変化を余儀なくされた「2020年」を起点に、「人類の誕生」からはるか先と思われる「世界の終わり」までを高橋さんがたった1人で演じ切ります。

空っぽの劇場に現れた一人の男。男はGenius　lul－lul（以下GL）と名乗ります。GLがいる世界は2730年で、2020年から710年間沈黙を貫いていました。GLは何度も生まれなおしては人類の誕生から「世界の終わり」までを行き来している存在。一体彼は何者なのか、なぜ時空旅行を続けているのか、そして2020年に何があったのでしょうか。

セリフを話す役者は高橋さん1人だけなのですが、ダンサーとして橋本ロマンスさんも出演しています。時に高橋さんとともに舞い、時に戦闘するなど、重要なポジションを担っています。

高橋さんが劇中で披露するセリフ量はおよそ3万字と圧巻の作品。WOWOW放映は4月9日(日)15:30～です。

占領下の日本を描き、大きな話題を呼んだ映画作品を長塚圭史がミュージカル化『夜の女たち』

『夜の女たち』は、長塚圭史さんが脚本・演出をつとめ、2022年9月に同名映画を舞台化したオリジナルミュージカル。

『夜の女たち』は1948年に公開された溝口健二監督の映画で、米軍占領下の大阪・釜ヶ崎（現あいりん地区）を舞台に、激動の時代の中で転落していく女性たちの姿を生々しく描いた作品。戦争が引き起こす市井の人々の生活や精神の崩壊、湧き上がる人間の生きる底力を描いています。

舞台は大阪・釜ヶ崎。町には「日没後、この付近で停立または徘徊（はいかい）する女性は闇の女と認め、検挙する場合があります」という札が立てられています。

終戦を迎えたとはいえ、夫は戦地から帰らず、子どもは病気を患い困窮している大和田房子。両親と妹の夏子は消息不明、残された姑と義妹の久美子とともに何とか生活をしている中、ある知らせがさらに房子を追い詰めます。

そんな中、房子は進駐軍向けのホールでダンサーをしている夏子と偶然再会することになります。

主演の大和田房子を演じるのは、江口のりこさん。妹の夏子を演じるのは前田敦子さん、義妹の久美子を演じるのは伊原六花さんです。ほかにも前田旺志郎さん、大東駿介さん、北村有起哉さんらが出演しています。放映は4月19日(水)22:00〜です。

気になる作品はあったでしょうか。ここからはまだ「WOWOW」に加入されていない方へ簡単な加入方法のご説明です。「WOWOW」には、テレビで視聴する「放送経由でお申し込み」と「WOWOWオンデマンド」アプリで視聴する「配信経由でお申込み」の2つの方法があります。

今回ご紹介した作品はどちらも対応しており、入会後にそれぞれ追加の登録をすることで双方の利用も可能です。（テレビでの視聴は「BS放送を見られる環境であること」が必須条件となります）詳しくはWOWOW公式サイトをご覧ください。