気分が下がりやすい時期として「5月病」は有名ですが、実は夏の終わりの「9月病」を経験する人も多くいます。夏休み明けでなかなか切り替えが出来ないことや、社会人は部署の異動や転勤も多い時期であること。また気候の変化も大きいため、気分の落ち込みや集中力の低下、睡眠の質が下がるなどの症状が起こりやすいんです。そこで今回は、気分が上がらない時に見たら元気になれるミュージカル映画をご紹介します!

明るい音楽とダンスで未来を変えていく!『ヘアスプレー』

2002年にブロードウェイでミュージカル化、トニー賞8部門を獲得した人気ミュージカル。2007年に映画化されており、日本では渡辺直美さん主演で上演されたことで話題を呼びました。

1960年代のアメリカ・ボルチモアを舞台に、少しビッグサイズな女の子トレイシーが、人気のテレビダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」のオーディションに挑みます。太っていることを理由にオーディションの受験を断られてしまうトレイシーですが、同じ学校の黒人の少年シーウィードにダンスを教わり、テレビ番組に乱入。明るいトレイシーのダンスは人気を呼ぶことになります。しかし黒人の友人たちへの差別に納得がいかないトレイシーは…。

「You Can’t Stop the Beat」を始めとするワクワクする音楽と共に、彼女の持つ明るさと強さが気分を晴れやかにしてくれる作品です。映画『ヘアスプレー』の視聴はこちら

自分を見失わず、どんな困難も超える力をもらえる『グレイテスト・ショーマン』

2018年に公開された大ヒットミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』。世界のミュージカルスターであるヒュー・ジャックマンが19世紀に実在した人物P・T・バーナムを演じ、サーカスを通して貧しさや偏見を超え、夢を掴んでいく姿を描いています。

貧しい家庭で育ったバーナムが裕福な家庭の娘・チャリティと夢を語り、夢を失いかけた時にチャリティと娘たちと歌う「A Million Dreams」や、キアラ・セトル演じるレティらサーカス団が、偏見の眼差しを向けられようともありのままの自分でいることを誓う「This is me」など、珠玉の名曲が詰まった作品。

見終わった時、きっともう一度自分を愛し、夢に向かって立ち上がることができるはずです。映画『グレイテスト・ショーマン』の視聴はこちら

ファンタジーに浸りながら日常の中にある喜びに気づける『メリー・ポピンズ リターンズ』

大恐慌時代のロンドン、バンクス一家に舞い降りてきた、エレガントでしつけに厳しく、少しだけ“上から目線”な魔法使いメリー・ポピンズ。かつてメリー・ポピンズに育てられたバンクス家のマイケルは父親になりましたが、妻を失ってから子育てに手が回らず、子どもたちと上手く向き合えていません。また銀行で働いているものの金銭的な余裕もなく、融資の返済期限切れによって、自分が生まれ育ってきた家まで失いそうになってしまいます。

そんな大ピンチに空から舞い降りてきたメリー・ポピンズは、子どもたちの教育係を名乗り出ます。教育係なんて要らないと跳ね除ける子どもたちでしたが、彼女の魔法に徐々に引き込まれていき…。

メリー・ポピンズが教えてくれるのは、日常の中に様々なきらめきが潜んでいるということ。大恐慌時代、家族が希望を失っている中で、想像することの楽しさ、豊かさを教えてくれるメリー・ポピンズは、私たちの日常にも魔法をかけてくれます。映画『メリー・ポピンズ リターンズ』の視聴はこちら

誰にも見つけてもらえない。深い孤独に寄り添う『ディア・エヴァン・ハンセン』

学校で孤立し、自分が消えてしまうような、倒れても誰にも見つけてもらえないような孤独を抱える青年エヴァン・ハンセン。カウンセラーから勧められ、自分宛に書いた「Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)」から始まる手紙を、ひょんなことから同級生のコナーに取られてしまいます。また怪我をした腕の包帯にもサインをしてもらった後日、コナーは自ら命を断ちます。

悲しみに暮れるコナーの両親は、手紙と包帯を見てエヴァンがコナーの親友だったと思い込み、エヴァンもつい嘘をついてしまいます。エヴァンが語ったコナーとの架空の思い出話がSNSを通じて世界中に広がっていき…。

どんなに打ちのめされた時でも、「You will be found(ひとりじゃない)」。エヴァンの孤独と願いのこもった楽曲は、誰もが自分のテーマ曲のように感じるのではないでしょうか。映画『ディア・エヴァン・ハンセン』の視聴はこちら

Yurika

見るたびに希望と新たな発見をくれる大切な4作品をご紹介させていただきました。この映画が1人でも多くの人の心に寄り添えることを祈っています。