日本でもたびたび上演されてきたドタバタコメディの金字塔的作品『NOISES OFF』(ノイゼス・オフ)が、気鋭の演出家・森新太郎さんの元、11月に大阪より始まります。主演は本作が単独初主演となる「WEST.」の藤井流星さん!おそらく『NOISES OFF』史上初、“関西弁”で繰り広げられるということで笑いの渦に巻き込まれること間違いなしです。

舞台の裏で繰り広げられる役者やスタッフのドタバタコメディの金字塔

本作は、イギリスの劇作家マイケル・フレインさんが、自身が書いた別の喜劇を舞台袖で観ていた際、客席側から観るよりも舞台裏から観たほうがより面白いと感じたことがきっかけとなり執筆されました。

1982年、マイケル・ブレイクモアさんの演出により、イギリス・ロンドンのリリック劇場で初演され大評判になり、程なくして同じくロンドンのウエストエンドへ移行。1987年までのロングラン公演に!またアメリカ・ブロードウェイでも上演され、トニー賞には4部門にノミネートされるなど、今なお世界各地で上演されているコメディの金字塔です。

物語は舞台『ナッシング・オン』の上演前夜。明日が初演にも関わらず、舞台稽古は深夜にも及び、役者たちは未だに段取りも掴めず、舞台監督は連日の徹夜でフラフラ状態。そこに呆れた演出家のダメ出しが飛び交い、舞台上は混沌とした状態に。はたして無事に初演を迎えることはできるのでしょうか。

はたまた、そんな上演前夜から1ヶ月後の地方公演。舞台裏では役者同士の喧嘩が勃発。そこへ久々に演出家が姿を見せますが何故かこそこそしている様子。そこに絡まる恋愛模様がさらなる事態を巻き起こしていきます。

さらに2ヶ月後の千秋楽。人間模様がさらに悪化していき、舞台裏から役者同士の喧嘩する声が飛び交うなか、アナウンスが流れ、舞台『ナッシング・オン(何事もなし)』千秋楽が始まります。

『NOISES OFF』史上初!?“関西弁”で繰り広げられる物語に、単独初主演の藤井流星が挑む

日本でもたびたび上演されてきましたが…今回演出を手掛けるのは、演劇集団 円に所属し、モナカ興業主宰など精力的に活躍し、読売演劇大賞・最優秀演出家賞など数々の賞を受賞してきた気鋭の演出家、森新太郎さん。

主演は、『正しいロックバンドの作り方 夏』や『ハロルドとモード』などで舞台経験を重ね、ますます実力に磨きがかかる「WEST.」の藤井流星さん。本作が初単独主演となります。

今回の特徴はなんと言っても、物語が「関西弁」で繰り広げられます!おそらく世界で上演されてきた『NOISES OFF』のなかでも初の試みではないでしょうか。関西弁独特の間やテンポ感で繰り広げられる会話は圧巻なのではと感じています…!

そんなテンポ感を作り出す登場人物も超豪華。劇中劇を演じる俳優たちには…。生活情報番組や昨年NODA MAPの第25回公演にも出演するなど様々なジャンルで活躍する羽野晶紀さん。昨年、同じく森新太郎さんが演出を務めたミュージカル『奇跡の人』でヘレン・ケラー役を好演した平祐奈さん、葛山信吾さんや紅ゆずるさん、山路和弘さんが登場。

舞台スタッフ役としては、ミュージカル『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』など話題作に多く出演され今年も精力的に舞台に立ち続けている、伊礼彼方さん。他、小南満佑子さん、福本伸一さんが出演されます。

2023年11月4日(土)~12日(日)大阪・森ノ宮ピロティホールでの公演後、11月16日(木)~29日(水)東京・EX THEATER ROPPONGI。12月4日(月)~10日(日)福岡・キャナルシティ劇場と巡演します。すでに東京と大阪は完売していますが、記事公開時点では福岡公演にまだチケットがみられますのでお早めに確保を!また当日券が販売される可能性もありますので、詳しくは公式HPをチェックしてください。

おむ

10月23日にて、演出家役の伊礼さんのXに、「笑いが絶えない現場には愛が溢れてる。怒鳴り散らすシーンにこんなに悩まされるとは!?まったく怒りが湧いてこない笑」というポストが投稿されました。まさに抱腹絶倒の舞台になるのではないかと思われます…!