ディズニー100周年記念作品で、2023年12月15日(金)に日本公開となる映画『ウィッシュ』。ディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を描いたドラマティック・ミュージカル作品となっています。本作のプロデューサーを務めるピーター・デル・ヴェッコさんとフアン・パブロ・レイジェスさんにインタビューが実現!数々の印象的なシーンやキャラクター、音楽に込めた想いを伺いました。

ディズニーファンに向けたラブレターのような作品に

−今までのディズニー作品の根幹となる「願い」と、願いは誰かに叶えてもらうものではなく自分のものであるという新しいメッセージも感じた作品でした。『ウィッシュ』に込めたテーマを教えてください。
ピーター「希望・夢・願いを、誰かに叶えてもらうのではなく、自分の努力で手にするというのはまさにテーマですね。それともう一つ、有言実行、自分の夢を口に出して言おうということが一つのメッセージとしてあります。それを口にすると周りの人もわかって助けてくれますし、自分を応援してくれます」

−音楽もエモーショナルで壮大でした。音楽のポイントは?
フアン・パブロ「やはり100周年記念ということで、この作品はディズニーのファンでもある私達からディズニーファンの皆さんへのラブレターという気持ちでした。そういった作品を作るにはディズニーファンの人に書いてもらうのが一番ですよね。そこで、ジュリア・マイケルズとベンジャミン・ライス、この2人に曲を依頼しました。もちろん過去のディズニー作品を参照しつつも、自分たちのヒットがある、他のアーティストにも楽曲を提供している人たちなので、ノスタルジックな部分と、未来志向のご自身の音を融合させる音楽に、ということをお願いしました」

−愛らしい存在であるスターの役割と、キャラクター作りのこだわりを教えてください。
ピーター「スターが象徴するものというのは、本当に好奇心に溢れているという部分です。そしてアーシャの夢を叶えるのではなく応援するという存在です。実は、スターほど色々な変化を経たキャラクターはいないんです。話すキャラクターにするかどうか、自由自在に形が変わるようにするか、など色々な過程を経て落ち着いたのは、まず、これはアーシャのストーリーで、あくまでも彼女が中心だということ。2つ目は、今までのディズニー作品のキャラクターへのトリビュートの思いを込めたんです。そこで、とてもシンプルな形で、表情で全てを伝える、つまり喋らない存在というところに落ち着きました」

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−アーシャは行動的で、しかも誰かのために行動できるという女性ですが、彼女の主人公像に込めた想いとは?
フアン・パブロ「私達が共感できる、私達を代弁するヒロインであって欲しかった。私達の願いを象徴した存在なので、いわゆる一市民であって、皇室の人ではないわけですよね。一番私達が気を配った点は、自分のコミュニティの人たちを愛し、敬意を表するという非常に利他的な部分です。みんなの夢が叶うようになってほしいというのが彼女の夢という描写です」

−18歳でマグニフィコに願いを捧げると言うのは、大人になって願いを忘れてしまうということなのでしょうか。
ピーター「そうですね。でも18歳というのは、逆にもう何でもできると思える年齢かもしれません。だから、願いを諦めないということ、自分の願いを他の人に操作させるなということです。そして自分のやりたいことを口に出してみようという想いも込めています。もしも願いを忘れてしまった人は思い起こしてほしいし、それを実現するのに遅すぎるということはありません」

−スターによって動物たちが言葉を持つようになるシーンが印象的でした。そこに込められた想いとは?
フアン・パブロ「人間、自然、動物、みんなが一つになるということですね。科学的にもそもそも私達は同じ起源から来ているわけですよね。本当に広い目で見ると、星から、起源で繋がっているということを表しています。それは実は当然だけど、忘れていることです。アーシャはコミュニティを一つにしていきますが、根っこではみんな繋がっているよというところが、単純なようで非常に奥深いものだということをエンディングに向けて示唆しています」

『ウィッシュ』は2023年12月15日(金)に公開です!公式HPはこちら

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撮影:山本春花
Yurika

本作の1つ1つのシーンに込められた深い想いを、丁寧に語っていただきました。また「スター」という言葉に笑顔になられるなど、お二人のキャラクターに対する強い愛情も感じました。