ミュージカルや舞台に興味があっても、「何を観ればいいのかわからない」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そんな観劇の初心者さんにおすすめしたいのが、ロングラン上演中の作品。ロングランの舞台なら、公演期間が長いうえに有名な作品も多く、入門編にぴったりです。この記事では、2023年12月の今からでも観られる作品を3つ紹介します。

世代を超えて受け継がれる物語!『ハリー・ポッターと呪いの子』

「ハリー・ポッター」シリーズは、主人公のハリーがホグワーツ魔法学校に入学し、魔法使いとして成長していく姿を描いた小説です。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』はその続編にあたり、2016年にロンドンで開幕。世界の各都市を巡演し、アジアで初めて上演されることになったのが、日本の東京なんです。

原作者のJ.K.ローリングが演出家や脚本家と創り上げたオリジナルストーリーには、ハリーたちお馴染みのキャラクターだけでなく、彼らの子ども世代が登場。原作ファンにとっては、わくわくする展開ですよね。もちろん、原作を知らない方でも楽しめる物語となっています。

また、魔法の演出や舞台美術、衣装の細部に至るまで工夫を凝らし、ハリー・ポッターの世界観を表現。まるで自分が魔法の世界に入り込んだかのような気分を味わえます。

日本オリジナルキャストが集結した東京公演は2022年7月8日に開幕し、2023年12月時点で2年目に突入。さらに、2024年6月末までの公演再延長も決定しました。観に行くなら今がチャンスです。

ハーマイオニー役を務める笹本玲奈さんのインタビュー記事はこちら。またジニー役の大和田美帆さんはこちらで作品や役どころについて触れられています。(関連記事:2年目突入!舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』観劇前に見ておくべきハリポタ作品とは?

アニメーションの世界が現実に!『アナと雪の女王』

劇団四季のミュージカル『アナと雪の女王』は、世界中で大ヒットしたディズニー映画をもとに、2018年にブロードウェイで初演された作品です。2021年6月に、JR東日本四季劇場[春]にて開幕。現在も同劇場でロングラン上演されていて、2024年には4年目を迎えます。

作品の大きな魅力は、映画で描かれた世界観をリアルに再現しているところ。最新技術と演出による工夫を組み合わせることで、エルサの魔法や雪と氷の世界が臨場感たっぷりに観客へと迫ってきます。

また、劇団四季版の日本語台本と訳詞は、映画版と同じ翻訳家の高橋知伽江さんが担当。映画を見た人なら、初めての観劇でも物語にすっと入り込めそう。

さらにミュージカルでは、あの名曲「Let It Go」をはじめとするナンバーに、12曲もの新曲が追加されています。キャラクターの心情が込められた楽曲を、じっくりと聞いてみて。

アナとエルサ、そして2人を取り巻く登場人物が織りなす物語では、さまざまな愛や友情が描かれます。家族や友人、恋人を誘って観に行くのもおすすめですよ。

公演概要については、こちらの記事で詳しく解説しています。(関連記事:観劇沼の扉が開くかも!ミュージカル1本目におすすめの作品『アナと雪の女王』 #初心者向け1本目シリーズ

大人から子どもまで夢中になれる!『ライオンキング』

ミュージカル『ライオンキング』は、1997年のブロードウェイでの初演以来、数々の賞を受賞して一大ブームとなった名作です。日本では、1998年12月20日に劇団四季による東京公演が始まり、通算上演回数はなんと13,000回超え。2021年9月からは有明四季劇場にて、無期限のロングラン公演を行っています。

『ライオンキング』の舞台は、広大なアフリカの大地。「サークル・オブ・ライフ」をテーマに、ディズニー映画でもお馴染みの主人公・シンバや仲間たちが登場します。

人間の俳優が動物のキャラクターを演じるにあたって、動物を表現したマスクやパペットを使用。さらに、衣装やメイクなど細部にまでこだわり、大自然に生きる動物の姿を舞台でも見事に表現しています。

また、音楽も映画版から新たに8曲が追加され、聴きごたえばっちり。映画を見た方にとっても、ストーリーに共感しながら新しい驚きや楽しさを見つけられるところが魅力です。

2023年12月には、日本上演25周年を迎える『ライオンキング』。今なお愛され、進化し続ける作品だからこそ、大人はもちろん子どもの初観劇にもおすすめです。

公演概要については、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。(関連記事:劇団四季でも定番!大人も子どもも大好きな『ライオンキング』の魅力とは?

もこ

ハリー・ポッターやディズニー映画など、原作が馴染みのある作品なら、初めてでも観に行きやすいのではないでしょうか。今回紹介した作品をきっかけに、観劇の楽しさを知ってもらえたら嬉しいです!