2021年から劇団四季で上演されている、ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』。劇場で観てみたいけれど、「どの席で観ればいいんだろう?」「何分くらい前から劇場に入れる?」「休憩時間は?」などと気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は劇団四季 ディズニーミュージカル『アナと雪の女王』の公演概要をご紹介していきます。(作品についてはこちら

劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』

ディズニー作品である『アナと雪の女王』は、2013年公開の映画で馴染みのある方が多いと思います。雪や氷を操る魔法の力を生まれ持った姉のエルサと、妹のアナの関係が軸となるこの物語。日本でも観客動員数2000万人を突破するなど、大きな社会現象になりました。この映画を原作として舞台化されたのが、ミュージカル『アナと雪の女王』です。2018年にブロードウェイで初演されて以来、トニー賞3部門でのノミネートなどを受けた本作は、世界中で多くの観客を魅了しつづけてきました。

日本への初上陸は劇団四季に託され、当初2020年9月を予定していました。しかし新型コロナウィルスの影響で延期。そして2021年6月24日、JR東日本四季劇場[春]にて、やっとの思いで開幕しました。

観劇初心者にも『アナと雪の女王』をおすすめするポイントを解説!

劇団四季に魅せられ、7年間劇団四季の公演に通っている編集部のライターがおすすめする3つのポイントを紹介します。

ポイント①映画のイメージを裏切らない見ごたえの良さ
ミュージカル『アナと雪の女王』の最大の魅力は、原作映画の世界を目の前の舞台で堪能できるところにあります。ディズニー映画『アナと雪の女王』はフルCGアニメーションによって作られた映像の臨場感や美しさが印象的ですが、ミュージカル版も負けてはいません。

氷を操るエルサが「ありのままで」(舞台版「レット・イット・ゴー」)を歌う名シーンは、エルサが繰り出す氷の魔法を美しい最新のプロジェクションマッピングで再現。彼女が築く氷の宮殿には、美術スタッフが一つ一つ手作業で付けたというスワロフスキーが大量に使われています。

ポイント②ミュージカルシーンに抵抗を感じにくい
『アナと雪の女王』のミュージカルシーンは知名度が高く歌い出すタイミングがわかりやすいので、スッと受け入れられるのではないでしょうか。ミュージカル版にはオリジナルの楽曲もあり、キャラクターたちの心情がよりリアルに伝わるのも見どころです。

ポイント③誰と観ても一人で観ても楽しめる
映画とミュージカルを観るときに大きく違うのが、登場人物を見る角度が変わること。映画は画面の中に収まる登場人物の体験をスクリーンという一つの視点から追体験するものですが、ミュージカルは舞台上にいるすべての登場人物を様々な角度から見られるのです。
特に「真実の愛」について描かれた『アナと雪の女王』は恋人、家族、友人など、誰と観ても楽しめる作品。もちろん一人で観ても感動する部分が多く、キャラクターたちの心情をセリフやミュージカルシーンから読み取るとさらに夢中になれます。

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いち早く『アナと雪の女王』を観劇したAudience編集部の観劇リポート

2021年6月に幕を開けたミュージカル『アナと雪の女王』。2021年7月といち早く観劇してきた編集部の観劇リポートを掲載します。ぜひ参考にしてみてください!

2019年、ブロードウェイでミュージカル『FROZEN』(『アナと雪の女王』の原題)を観劇した時、エルサ役を務めたケジー・レビーさんの「Let It Go」はあまりに衝撃的でした。両親の言いつけを守り、妹のアナを守るため、自分の一部である“魔法”と自分自身の気持ちを抑えつけてきたエルサ。映画よりもその悩みや制御できなくなる魔法の過程を丁寧に描いている分、「Let It Go」での感動はひとしおでした。

日本版でも映画より原文に寄り添った訳で「ありのままで」やその他の楽曲を表現。アナや両親の葛藤、エルサの孤独などが鮮明に描かれ、より作品への理解に深みが増して行きます。特に印象的だったのは「過去にはもう戻らない」というエルサの決意が描かれていたこと。
映画ではアニメーションの口の動きに言葉を合わせなければいけないため、どうしても訳に制限が出ます。「Let It Go」の英語詞“the past in the past”が印象的だった私は、日本語詞にそれが反映されていないことを残念に思っていました。しかし今回のミュージカル版では何度もこのテーマが繰り返され、過去と決別するエルサの力強さが表現されていました。1幕ラストで披露される「Let It Go」はエルサの魔法の見せ所でもあります。楽曲が終わると共に大きな拍手が鳴り響き、幕間には思わず観客の「うわぁ」「すごい」という声で劇場が包まれました。

https://engeki-audience.com/article/detail/2433/

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ミュージカル『アナと雪の女王』の上演時間・開場・休憩時間は?

ミュージカル『アナと雪の女王』の開場時刻は、基本的に開演より45分前です。例えば昼の12時30分開演なら11時45分開場、夕方の17時開演なら16時15分開場となります。

本編上演5分前までの開場中であれば、写真撮影が可能となっています。ご自身の席からのみ、静止画のみの撮影となりますが、観劇の記念にぜひ撮影したいですよね。上演中は、携帯電話・タブレット等の電子機器はマナーモードや機内モードに設定し、「音」や「振動」、「電光表示」が出ないようにご注意ください。

『アナと雪の女王』の上演時間は、第1幕が70分、休憩20分、第2幕が55分と予定されています。第1幕と第2幕の間に設けられた20分間の休憩時間中は、お化粧室(特に女性お化粧室)が混雑しがちです。あまり長く待ちたくない方は、一度四季劇場[春]を出て、アトレ竹芝内のお化粧室を使うのも手です。

また、グッズ売店でも長蛇の列ができることがあります。グッズには、公演プログラムをはじめ、作品の世界観に浸ることができるCD、可愛らしいぬいぐるみや、実用性の高いクリアファイル、ノートボールペンなどがラインナップ。
在庫が切れてしまう可能性もあるので、買いたいグッズは開演前に購入しておくと安心かもしれません。

チケットぴあ

おすすめの席は?

チケットを予約するときに、一番悩むといっても過言ではない席位置。どの席で観るのがベストなのでしょうか。結論から言うと、どの席からでも堪能することができると思います。というのも『アナと雪の女王』は、色んな距離、角度からでも作品を楽しめるような演出がちりばめられているからです。

1階前方座席は、舞台からの距離が最も近いため、俳優の表情や衣装・小道具などの細かい部分までじっくりと見ることができます。料金設定が高いこのエリアですが、人気は高く、数ヶ月先の公演まで埋まっていることが多いです。

1階後方座席は、舞台からある程度離れているため、舞台の全体像を捉えやすいのがメリット。舞台上の空間を余すことなく使った演出が多いこの作品は、前方からだと首を動かさなければならないところが、後方からだと比較的楽に観ることができる、という側面があります。エルサが歌う「ありのままで」などで使われる大型のプロジェクションマッピングも、迫力を失わずに美しく観ることができます。

2階席は、前方でも後方でも、舞台を上から覗く形になるので、舞台の奥行きと高さを感じることができます。例えば、劇中でアナとクリストフが雪山を登るシーンでは、かなり高さのあるセットで俳優が演技するのですが、そのスリリングな姿をより近くで感じられるでしょう。そして、アナ雪の醍醐味の一つである「劇場が凍る」演出は、舞台全体を俯瞰しやすい二階席だからこそ存分に楽しむことができるのではないでしょうか。

『アナと雪の女王』に限らず、どこに座っても観客を飽きさせない点が、ミュージカルの魅力の一つだなと思います。

子どもは何歳から観れるの?

『アナと雪の女王』はディズニー作品ということもあり、お子様連れで観劇したいという方も多いはず。何歳から観ることができるのでしょうか。

この公演では、3歳以上のお子様から入場可能で、3歳未満のお子様が入場不可となっています。膝上での観劇はできないため、3歳以上で入場されるお子様は、大人と同様に一人1枚ずつチケットが必要です。

「観劇したいけれど、子どもと離れるのはまだ心配」という方は、劇場提携の託児サービスを利用することができます。四季劇場[春]と提携している託児所は2ヶ所ありますが、いずれも6歳のお子様まで預けることができるそうです。託児サービスは定員になり次第締切ですので、ご利用の方は、営業日・営業時間などと併せて各託児所にお問い合わせください。

一緒に劇場に入るお子様は、身長130cm以下なら、大人と視線の高さを合わせるためのシートクッションを借りることができます。インフォメーションカウンターで係員にチケットを見せると、席位置とお子様の身長に合った、適切なクッションを貸し出してくれます。

また本公演では、S席とA席において子ども料金が設定されています。この機会に、お子様と一緒にミュージカルを楽しまれてはいかがでしょうか。

劇場アクセス

劇団四季『アナと雪の女王』は、JR東日本四季劇場[春]にてロングラン上演中。この劇場は、アトレ竹芝シアター棟の3階に位置しています。

電車を利用する場合のアクセスは以下の通りです。
・JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅 北口より徒歩6分
・都営浅草線・大江戸線「大門」駅 B1出口より徒歩7分
・東京臨海新交通ゆりかもめ「竹芝」駅 より徒歩3分

アトレ竹芝シアター棟には、タリーズコーヒーやオーシャンビューのおしゃれなカフェラウンジ「BANK30」など飲食店も充実。観劇前後にゆったりと過ごすことができます。コインロッカーもあるので大きな荷物がある方も大丈夫です!
また、ベビールーム(おむつ替え、授乳スペース)がしっかりと併設され、大自然をテーマとした子供のためのエンターテインメント施設 URBAN・KIDS・ADVENTURE「CULAFUL」もあるため、小さなお子様と一緒でも安心です。

チケットの取り方は?

劇団四季の公式サイトから「チケット&スケジュール」をクリック。

公演日時を選択し、座席を選択します。『アナと雪の女王』ではS1、S2、A1、A2、B、Cの6種類の席種があります。(※それぞれ値段が異なりますのでご注意ください。)

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最終確認後、予約完了となります。

常にチケット争奪戦の『アナと雪の女王』ですが、公演日の直前にチケットサイトを覗いてみると、当日券を購入できる可能性があります。
前売り券は公演の2日前まで購入が可能。
前日予約は、公演の前日14:00〜23:59まで購入ができます。(※「四季の会」会員のみ)
公演当日に空席がある場合は、当日券の発売があります。当日券の購入は、インターネットでも劇場窓口でも可能。インターネットでは公演前日の19時から公演当日の開演2時間前まで予約ができます(全国公演は開演3時間前まで)。劇場窓口では開演15分前まで販売を行なっています。

車で来場される方は、劇場専用の駐車場がないことに注意すると良いでしょう。2023年6月に日本初演2周年を迎えたこの公演は、現在2024年6月30日(日)分までチケットを販売しています。興味を持った方は是非一度、足を運んでみてください!公式HPはこちら

チケットぴあ

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この公演は、土日だと家族連れが多く来場している印象です。笑い声など子どもの素直な反応が聞こえてくると、やはりディズニー作品なのだなと実感します。かといって、子どもだけでなく大人の心にもちゃんと響く深いテーマがあるのがアナ雪の魅力。映画でもお馴染みの楽曲に、最新技術を駆使した圧巻の演出、そして迫真のパフォーマンス。大人も子どももそれぞれの楽しみ方ができるからこそ、『アナと雪の女王』は愛されるのだと思います。