バレエ、オペラ、ダンス、演劇…。主催公演も含め、最高水準の現代芸術に触れることができる新国立劇場。実は、舞台セットを見学できるバックステージツアーや、貴重な舞台衣裳をじっくり見ることができるスペースがあることをご存知ですか?日本が誇る現代芸術の発信地の裏側がみられる、新国立劇場を深掘りします。
説明付で新国立劇場の舞台裏を覗ける約1時間のバックステージツアー
新国立劇場主催のオペラやバレエ公演では、舞台装置や劇場の施設・設備を紹介するバックステージツアーが開催されています。一時期、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中止されていましたが、今年5月~6月に行われた2022/2023シーズンオペラ『リゴレット』より再開されました。
該当公演当日のチケットを持っている方が対象で、希望者数が定員を上回った場合は抽選となります。
事前と当日、どちらでも申し込むことができ、当選者は原則として公演当日の休憩時にオペラパレスホワイエにて発表されます。
終演後の舞台へ上がり、通常ではなかなか覗けない裏側を説明付でじっくりとみることができる約1時間のツアー。なんと、参加費は300円とお手頃価格。また、若い世代の方々へ新国立劇場と舞台芸術に関心を持ってもらうことを目的に、25歳以下優先デーも設けられています!この貴重な機会、今後の主催公演のチケットをお持ちの方はぜひ参加してみては。バックステージツアー公式サイトはこちら
1階メインエントランスホールなどでは貴重な過去の舞台衣裳が展示!
新国立劇場では、「初台アート・ロフト」という名のもとで、文化遺産である衣裳の修繕・保存にも力を入れています。現在、1階のメインエントランスホールおよび、2・3階ギャラリーでは、『奇想空間展』と題して、総合芸術である舞台に関わる人々が創り上げてきた非日常な世界を、衣裳を通じて表現されています。
オペラ『蝶々夫人』(1998年初演)やバレエ『くるみ割り人形』(1998年初演)などの衣裳が展示され、東洋や日本の奇異な想像が反映された世界観と、インスタレーションによる秋・冬まつりのような賑やかな奇想空間が表されています。また今回は主催公演の他、長門美保歌劇団よりオペラ『蝶々夫人』(1946年初演)の衣裳が展示されており、当時の貴重な衣裳を実際にみることができます。
いつも新国立劇場内に入ると、1階メインエントランスホールに展示されている数々の貴重な衣裳をみるのが凄く好きで、公演が終わった後にもよく眺めて帰っていました。来年2月まで1946年の衣裳が展示されているということで、公演がないときにも展示を観に行くのもよいなと思いました。 バックステージツアーの実施日については各公演の詳細ページで更新されますので、ぜひチェックください!