修学旅行や学校行事の一環で利用されることの多いグループ観劇。ミュージカル作品の劇場客席内で、そわそわしながら開演待ちをしている学生のグループを見かけると微笑ましくなりますよね。実はグループ観劇は学校行事だけでなく、会社や個人でも利用が可能です。今回はグループ観劇の魅力と利用方法について紹介します。

PTA親睦会や推し仲間との観劇会にも!社員旅行で観劇した筆者の体験談

グループ観劇といえば修学旅行や芸術鑑賞として学校行事で利用するイメージが強いですが、他にも企業や個人で様々な利用方法があります。例えば、会社の福利厚生、学校のPTA親睦会、家族や親戚で集まるタイミングでの観劇、演劇サークル、同じ趣味を持った推し仲間との観劇会など。

グループ観劇では一般発売前に予約を確保できるため、最初から大人数での観劇を考えている方にもおすすめです。一人で観劇に行くのは勇気が出ないという方も、グループ観劇なら行きやすくなるのではないでしょうか。

筆者が関西在住の頃に勤めていた会社の社員旅行はコース選択制で、日帰り観劇コースというプランがありました。毎年迷わず観劇コースを選んでおり、劇団四季の作品を京都劇場か大阪四季劇場にて観劇。『美女と野獣』『オペラ座の怪人』『マンマ・ミーア!』『ジーザス・クライスト=スーパースター』など、豪華な作品を堪能しました。

座席は2階前方席か、1階センターブロックまたはサイドブロックの10列から20列の間になることが多く、とても贅沢な時間を過ごしたことを覚えています。社員旅行に観劇コースを提案してくださった当時の会社の方には感謝の気持ちでいっぱいです。

グループ観劇の申し込み方法は?

グループ観劇で特に作品にこだわらない場合は、有名企業だと劇団四季、ホリプロ、東宝などがありますが、他にも様々な劇場で予約を取り扱っています。申し込みの最低人数は企業によって違い、グループ観劇の対象となる作品が指定されている場合もあるので、各企業や劇場の公式サイトを確認すると良いでしょう。

東宝の場合6名以上から利用可能。仲の良い友人同士や推し仲間と観劇したいけれど、先行でチケットを取るには制限枚数を超えてしまうという時にもおすすめです。

一般的なグループ観劇の流れを、ホリプロで予約する場合を例に紹介します。

  • 代表者がメールまたは電話にて問い合わせ。
  • グループ観劇の目的、開催時期、人数の確認。
  • グループ観劇可能な公演を紹介。
  • 申し込んだ時点で座席の確保。
  • 入金後チケットを配送で受け取る。

一緒に観劇するメンバーの年代や好みに合わせて作品を選んでみてはいかがでしょうか。

ホリプログループ観劇

劇団四季グループ観劇
https://www.shiki.jp/tickets_guide/group/

東宝グループ観劇
https://engeki-group.toho.co.jp/

グループ観劇の注意点!観劇初心者のマナー違反やチケットの転売

グループ観劇をする際は、個人での観劇時と同様にマナーは守りましょう。気心の知れた仲間が複数人で集まると、つい気持ちが緩みがちです。開演前に大声で騒いだり、観劇中にひそひそ会話したりしないよう気を付けましょう。またグループの中には観劇が初めてでマナーを知らない方もいるかもしれません。スマホや携帯電話の電源はオフにする、前のめりにならないなどの最低限のマナーは共有し気持ちよく観劇できるように心がけましょう。

仮にグループ観劇に申し込んでいて急に都合が悪くなった時は、まず代表者に相談すること。身近な人に代わりに行ってもらう、主催者が指定した方法で譲り渡すなどトラブルを避けられる方法を探しましょう。万が一違反の転売をした場合、グループ観劇の代表者に迷惑がかかってしまいます。自分が代表者となってグループ観劇を企画する場合も、常識がありマナーを守れるメンバーで集まる、事前にマナーについて周知しておくなどの気遣いも必要です。

関連記事:誰かの感動を邪魔しないために。演劇・ミュージカル観劇の最低限のマナー

かずちぃ

ミュージカルや舞台の感動を仲間と共有できるのが、グループ観劇の魅力。観劇後にオフ会をする流れは定番のようです。会社のイベントとして提案してみるのも、ミュージカルや演劇の素晴らしさを知ってもらえるきっかけになるかもしれません。