ブロードウェイの人気ミュージカル『モダン・ミリー』が、2022年の公演から2年を経て、2024年7月に再演されます。東京をはじめとして、全国各地を巡演予定。前回より引き続き朝夏まなとさんが主演を務める舞台に、田代万里生さんや夢咲ねねさんら新たなキャストも加わります。

とびっきりハッピーなミュージカルがこの夏に再演!

ミュージカル『モダン・ミリー』は、1967年に公開された同名のミュージカル映画を原作とする舞台。映画版では、『メリー・ポピンズ』『サウンド・オブ・ミュージック』など、数々のミュージカル映画で高く評価されているジュリー・アンドリュースが主役を演じました。

その公開から約30年後に製作されたのが、ブロードウェイミュージカル『モダン・ミリー』。ブロードウェイ版では楽曲がほぼ一新され、歌やダンスによる華やかな演出で、観客を笑いと感動の世界へ誘います。2002年にはトニー賞の作品賞や主演女優賞などを受賞し、大ヒット作品となりました。

そんな『モダン・ミリー』は2022年9月に東京、10月には大阪で上演され、好評のうちに閉幕。今回7月から始まる公演は、2年ぶりの再演となります。主人公・ミリーと愛すべき登場人物たちが織りなす「とびっきりハッピーなミュージカル」が、日本の夏を明るく盛り上げてくれるのではないでしょうか。

ミリーの恋愛や友情、そして成長を描いたストーリー

物語の舞台は、1920年代のニューヨーク。主人公のミリーは、モダンガールへの憧れを胸に田舎町から都会に出てきました。

明るく前向きなミリーは、下宿先で知り合ったドロシーと打ち解け、親友になります。また、就職先の会社では玉の輿を狙って社長のグレイドンにアプローチしたり、世界的な歌手であるマジーのパーティーに参加したり。ミリーは、ニューヨークで充実した日々を過ごすことに。

一方で、青年のジミーと偶然の出会いを繰り返すうちに、お互いの距離感を縮めていきます。そんななか、ドロシーが行方不明になるという事件が発生。下宿先の女主人であるミセス・ミアーズが誘拐した可能性を疑うミリー達は、ドロシーを救出するために力を合わせます。

ドロシーは無事に助けられるのか、ミリーとジミーの恋はどうなるのか。そして、ミリーが気付く“本当に大切なもの”とは何なのか、ぜひ自分の目で確かめてみてくださいね。

期待高まる2024年版の『モダン・ミリー』

主人公のミリー・ディルモントは、2022年版より引き続き、朝夏まなとさんが演じます。宝塚歌劇団宙組の元トップスターで、2020年には第45回菊田一夫演劇賞を受賞。最近では『SHINE SHOW!』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』などに出演し、精力的に活動されています。今回の再演は、チャーミングなミリーにまた会えるチャンスです。

また、ミリーの上司であるトレヴァー・グレイドン役を演じるのは、前回同様、廣瀬友祐さん。廣瀬さんは、2022年の同役で第30回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞しました。さらに、一路真輝さんも下宿先の女主人、ミセス・ミアーズ役として続けての出演です。

一方で、新しいキャストも見逃せません。ミリーのお相手となるジミー・スミス役は田代万里生さんが務め、抜群の歌唱力で観客を魅了します。

ミリーの親友、ミス・ドロシー・ブラウン役は、宝塚歌劇団星組でトップ娘役だった夢咲ねねさん。そして、数々の演劇賞で受賞経験を持つ土居裕子さんが、ミリーのよき理解者となるマジー・ヴァン・ホスミア役に。

ミリーの下宿先で働く中国人、チン・ホー役は、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』や『ビロクシー・ブルース』などに出演、シリアスからコメディまで幅広くこなす大山真志さん。

舞台の演出・翻訳は2022年版と同じく、演出家の小林香さんが担当されます。2022年の公演で得た経験を引き継ぎながら、さらなるパワーアップが予感されるキャスト陣と演出陣。初めて『モダン・ミリー』を観る方はもちろん、前回公演を観劇した方にとっても見どころ満載の舞台となっています。

ミュージカル『モダン・ミリー』は、7月10日(水)から7月28日(日)まで東京のシアタークリエで公演。その後、8月3日(土)・4日(日)に大阪・新歌舞伎座、8月11日(日)に愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、8月16日(金)から18日(日)まで福岡・博多座にて全国ツアー公演を行います。8月24日(土)・25日(日)には、東京・昭和女子大学 人見記念講堂の公演で大千穐楽を迎えます。

東京公演のチケットは、5月4日(土)より一般販売開始。詳細は公式HPをご確認ください。

もこ

『モダン・ミリー』のあらすじを読んでいるだけで、筆者はワクワクした気分になりました。朝夏まなとさん演じるミリーの明るい表情や、モダンガールな装いもキュート。ハッピーな気分に浸りたい、という方はぜひ劇場へ!