2012年に演劇集団キャラメルボックスが初演し、これまでに全国10箇所、延べ5万人を動員した舞台、『無伴奏ソナタ』。多くの観客を感動の涙で包み ”人生を変えるほどの衝撃を与える作品”とも言われた本作が、2024年夏、ミュージカルとして初上演されます。主演の平間壮一さんをはじめ、ミュージカル界の豪華キャストが集結。成井豊さん脚本・演出・作詞のもと挑む新たな世界に注目が集まります。

「もしも音楽の天才が、音楽を禁じられたら?」 感涙必須のストーリー

物語の舞台は私たちが生きる現代とは少し異なり、機械的な近未来の世界です。

すべての人間の職業が、幼児期のテストで決定される時代。主人公のクリスチャン・ハロルドセンは生後6ヶ月のテストで音楽の才能を示し、2歳で神童と認定されました。

両親と別れ、「メイカー」として森の中の一軒家に移り住むクリスチャン。既成の音楽を聴くことも他人と接することも禁じられて、たったひとりで音楽を作り演奏する日々を過ごします。

しかし30歳になったある日、突然の出会いが。森の中から現れた見知らぬ男が、レコーダーを差し出して言うのです。

「これを聴いてくれ。バッハの音楽だ……」

テーマはまさに音楽。どこか人間臭い登場人物たちの中で、クリスチャンが見出す音楽とは、人生とは。美しく多彩なメロディで迎えるクライマックスはぜひ劇場でご体感ください!

最強のコラボレーションを精鋭クリエイティブスタッフが支える

本作、天才と呼ばれた主人公クリスチャンに肩を並べ、キャストもスタッフも精鋭揃い。

主演は『RENT』『ヴァグラント』『テラヤマキャバレー』などの話題作に出演が続く、ミュージカル界の神童の1人・平間壮一さん。

対してクリスチャンを監視するウォッチャー役には、キャラメルボックスの人気俳優・多田直人さん。多田さんは2012年の初演から過去3回上演された舞台版『無伴奏ソナタ』でクリスチャン役を務めました。

脇を固めるキャラクターも大きな見どころです。ギレルモ役の大東立樹さんは、ドラマ・舞台と活動の場を広げ、今後の活躍に期待が集まる注目の俳優。今回はギター演奏にも初挑戦します。

そして『レ・ミゼラブル』最年少コゼット役でも話題となった熊谷彩春さん。ミュージカル界を担う若手の1人とも言える熊谷さんは、チャーミングでコミカルなウェイトレス・リンダを演じます。

レストラン店主のジョーを演じるのは、俳優だけでなくコンサートや演劇の企画・脚本・演出も手掛ける藤岡正明さん。

オリビア役には元宝塚歌劇団トップスターの霧矢大夢さん。ミュージカル『ピピン』『マチルダ』などで圧倒的な存在感をみせる霧矢さんが今回華麗に演じるのは、「メイカー」の世話をする厳格なハウスキーパーです。

ミュージカルファンの方にはきっとお馴染みの顔ぶれ。さらにキャラメルボックスの実力派俳優も集い、安定の歌唱力・表現力に圧倒されること間違いなしです!

原作は『エンダーのゲーム』でネビュラ賞とヒューゴー賞をダブル受賞したアメリカの作家、オースン・スコット・カードさんの短編小説。わずか30ページほどの作品を2幕もののミュージカルに仕立て上げるのは、舞台版『無伴奏ソナタ』も手がけ、数々の演劇作品を生み出してきた成井豊さんです。

成井さんは今回のミュージカル化にあたり、新たに作詞も担当されています。なんと6年前から構想を練っていたのだとか。

また、物語を彩る音楽は元ピアノロックバンドWEAVERのボーカル、現在はソロプロジェクトONCEとして活動中の杉本雄治さんが担当します。

そのほか優秀なクリエイティブスタッフが集結し、錚々たるメンバーで創り出す“現実とSFの間のような不思議な世界”。音楽の天才として生まれ、音楽を禁止されたクリスチャン・ハロルドセンの壮絶な人生を全力で描きます。

人生を変えるほどの衝撃を、あなたもぜひ、本作で感じてみてはいかがでしょうか。

『無伴奏ソナタ -The Musical-』は、2024年7月26日(金)〜8月4日(日)東京・サンシャイン劇場にて、8月10日(土)〜8月11日(日)大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演されます。詳細につきましては公式サイトをご覧ください。

かとうまゆ

不朽の名作に天才的な役者陣。今夏の涙活(るいかつ)にいかがでしょうか。 そしてなんと、劇中に登場する「仕事後のビール」をイメージしたおみやげ付きチケットの販売も決定したとか。観劇後にお家でクラフトビールをグビっと……涙でカラカラになった身体に沁みそうです……。