江口のりこさん、松岡茉優さん、千葉雄大さん、松尾論さんらが出演する舞台『ワタシタチはモノガタリ』が9月8日からPARCO劇場を皮切りに、福岡・大阪・新潟で上演されます。豪華で実力のある俳優陣が集結したこの作品の魅力について迫ります。
豪華キャストによる競演!
―富子にとって初恋の相手だった徳人と15年に及ぶ文通。「30歳になってどっちも独身だったら結婚しよう」二人の冗談まじりの淡い約束。しかしその終わりは、二人が30歳を迎えた年、徳人の結婚であった。―
二人の15年にも及ぶ文通が、徳人の結婚により終わることから始まるこの作品。
徳人に淡い恋心を抱きながら文通をしてきた肘森富子を演じるのは、江口のりこさん。映像、舞台とジャンルを問わずに活躍されており、確かな演技力で多くの人を魅了してきました。最近では3月に上演された『リア王』で強かで強欲な長女ゴネリルを演じられたのが記憶に新しいのではないでしょうか。そんな江口さんが今回、富子という人をどのように作り上げていくのかが今から楽しみです。
富子の15年に及ぶ文通の相手・徳人を演じるのは、松尾論さん。変幻自在な演技と圧倒的な存在感が際立つ俳優さんです。昨年世田谷パブリックシアターで上演された『メルセデス・アイス MERCEDES ICE』では、大人から子どもまで幅広い層の観客を惹きつけました。
そんな2人の往復書簡を富子はかなりの脚色を加え、SNSに投稿します。その投稿された手紙に出てくる二人がミコとリヒトです。
ミコを演じるのは、2年ぶりの舞台出演となった松岡茉優さん。主演映画の『愛にイナズマ』やドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に◾️された』など、常に繊細かつ高い演技力で観ている側を驚かせてきました。久々の舞台での演技に注目です。
千葉雄大さんはリヒトを演じられます。映像作品に多く出演されているイメージがある千葉さんですが、最近は『世界は笑う』(2022年)や『ジャズ大名』(2023年)など、話題となった舞台に出演されてきました。
このほかにも、入野自由さん、富山えり子さん、尾方宣久さん、橋爪未萠里さんが出演されます。
注目の劇作家×演出家の初タッグ!
今回、作品を手がけたのは劇団iaku主宰の横山拓也さん。PARCO劇場で初の書き下ろし作品を上演することになります。『モモンバのくくり罠』で第27回鶴屋南北戯曲賞を受賞され、劇作家として高い評価を得ている横山さん。現代の社会や家族の問題をモチーフにした作品を多く手掛けられてきました。しかし今回は、“現実と虚構が入り混じる、ファンタジックなラブ・コメディ“いうことで、今までの作品とはちょっと違った新たな作品を見ることができるのではないかと感じさせてくれます。
演出は、雷ストレンジャーズを主宰する小山ゆうなさん。ストレートプレイからミュージカルまで幅広いジャンルの舞台の演出を手掛けられている小山さん。今年もすでに『スプーンフェイス・スタインバーグ』『ハネムーン・イン・ラスベガス』『GIRLFRIEND』と3作品で演出を手掛けられており、実力のある演出家です。
演劇界で注目されている横山さんと小山さんが初めてタッグを組んで上演される今作品。どのようなかたちになって上演されるか、期待が高まります。
PARCO PRODUCE 2024『ワタシタチはモノガタリ』は9月8日(日)〜9月30日(月)まで東京・渋谷のPARCO劇場で上演。その後、10月5日(土)・6日(日)に福岡・キャナルシティ劇場、10月11日(金)〜14日(月祝)に大阪・森ノ宮ピロティホール、10月18日(金)・19日(土)に新潟・りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 劇場にて全国ツアー公演を行います。公式HPはこちら
ポスタービジュアルに驚かされ、あらすじを読んでますます興味が出てきた作品です。 現実の世界と虚構の世界、どのように混ざり合うのか、楽しみです。