演劇で見かける「幕間」という言葉。皆さんはどう読んでいますか?「まくあい」と「まくま」の2つに分かれるのではないでしょうか。周りに合わせて使っているけど、正解がわからないという方もいると思います。今回は「幕間」の意味と正しい読み方について解説します。

幕間ってなに?お弁当を食べることも!

幕間とは演劇やお芝居で最初の一幕が終了し、次の幕が上がるまでの間のことです。幕と幕の合間であることから幕間と呼ばれるようになりました。役者の休憩時間でもありますね。

また現在はコロナ禍により難しくなっていますが、歌舞伎では幕間に客席でお弁当を食べることが可能です。「幕の内弁当」の名前も、幕間に観客や役者が食べるお弁当であることから名付けられたと言われています。

正しい読み方は「まくあい」。過ごし方は?

「幕間」の読み方は「まくあい」が正解です。周りに合わせて「まくま」と読んでいる方も多いのではないでしょうか。表記についても昭和37年のNHK放送用語委員会で、「幕間」ではなく「幕あい」を優先するように決められました。これは漢字表記のままだと「まくま」と読めてしまうことで、誤読が広がったからです。NHKの審議では場合により「幕間」と表記しても良いとされていますが、役者や観劇者の間では「幕あい」より「幕間」と使うのが主流になっています。

幕間の過ごし方は人によってさまざまですが、役者だけでなく観客も一旦休憩を挟むことで二幕に集中しやすいというメリットがあります。時間は15分から30分程度であることが多く、余韻に浸ったりパンフレットを眺めたりしているとあっという間に過ぎるもの。二幕が始まると終わってしまう寂しさもありますが、しっかり見届けるためにも幕間はリラックスして過ごしたいですね。