英国BBCのドキュメンタリー番組に基づいて制作され、ローレンス・オリヴィエ賞に5部門でノミネートされた大ヒットミュージカル『ジェイミー』。2021年の日本初演から4年の月日を経て、2025年7月に東京建物 Brillia HALLで上演、その後8月に大阪・愛知公演にて上演されることが決定しました。

観る人それぞれが「自分らしさ」を再発見できるような、特別な時間に

ミュージカル『ジェイミー』の始まりは、2011年にBBCで放送された「Jamie:Drag Queen at 16」というドキュメンタリー。母親から赤いハイヒールをプレゼントされたことをきっかけにドラァグクイーンに憧れたジェイミーが、周囲の偏見に晒されながらも自分らしく生きようとする姿が話題となりました。

2017年11月、『Everybody’s Talking About Jamie』というタイトルでミュージカル化。ローレンス・オリヴィエ賞では5部門にノミネートするなど高く評価されました。

2021年にはAmazon Prime videoで映画版も世界配信され、英国アカデミー賞優秀英国映画賞ノミネート。その後も世界各地で上演され続け、大好評を博しています。

日本での初演は2021年、森崎ウィンさんと、ホリプロ初の男性ダンス&ボーカルグループ「WATWING」でも活動する髙橋颯さんがジェイミー役を務め、華やかなダンスシーンやありのままに生きる美しさを謳った本作は、多くの観客の心を掴みました。

そして2025年の再演では、三浦宏規さん、高橋颯さん(WATWING)がジェイミーを演じます。

舞台『キングダム』、ミュージカル『のだめカンタービレ』『赤と黒』『ナビレラ』など躍進が続き、現在は『レ・ミゼラブル』にマリウス役で出演中の三浦さん。第49回 菊田一夫演劇賞では演劇賞を受賞しました。

三浦さんは本作について「「なぜこの素晴らしいミュージカルを今まで知らなかったんだ!!」お話をいただき初めて拝見した時にあまりの素晴らしさに衝撃を受け、強くそう思いました。この作品は、夢や自分らしさを追い求めることの大切さを鮮烈に描いた物語です。

私が演じるジェイミーは「ドラァグクイーン」を夢見る高校生。挫折や困難を乗り越えながら、自分の道を切り開いていく姿が本当にパワフルで、愛らしい存在です。自分にとって新たな挑戦の連続になるであろうこの作品。
プレッシャーに負けない強い意志を!
ヒールに負けない強い足首を!
この作品の一員になれる喜びを噛み締めながら、覚悟を持って挑みます。
観る人それぞれが「自分らしさ」を再発見できるような、特別な時間を作り上げられたらと思っています」とコメントしました。

そして日本武道館でのワンマンライブも成功させ、勢いに乗るダンス&ボーカルグループWATWINGのメンバーで、初演でもジェイミーを演じた高橋颯さんは「前回はジェイミーという役を演じるにあたり、「美しい」ということ以外も表現できるよう、自分自身のトラウマや葛藤などを糧にしながら、力強くやりたいことに向かって突き進む、という一心でお届けさせていただきました。
ミュージカル『ジェイミー』はネガティブな部分も、大きな愛と幸せで包んで、お客様にパワフルな力を届けてくれる作品です。やはり生きていく中で色々なことがありますが、明るく、楽しく、時に激しく、アグレッシブに前を向けるように。ジェイミーという役を通して、全力で皆さんの背中を押して応援したいなと思っています。来ていただければめちゃくちゃ大満足していただけること間違いなしですので、自信を持ってお届けしたいです。そのために稽古を頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください!劇場でお待ちしております!」とコメントしました。

ジェイミーを常に支え続け、大きな愛で包み込む母親マーガレットは前回に引き続き安蘭けいさんが務めます。

ヒロインのプリティ役にはWキャストで唯月ふうかさん、遥海さん。『屋根の上のヴァイオリン弾き』『レ・ミゼラブル』『四月は君の嘘』『天保十二年のシェイクスピア』など数々のミュージカル作品で圧倒的な存在感を示す唯月さんと、『ラグタイム』で圧巻の歌声で注目を集め、『SIX』日本キャスト版にも出演する遥海さん。それぞれの才能が光るプリティ役に期待です。

ジェイミーと敵対するディーン役にはWキャストで神里優希さん、吉高志音さんが今回から新たに参加。生徒役には、小向なるさん、里中将道さん、澤田真里愛さん、東間一貴さん、星野勇太さん、MAOTOさん、元榮菜摘さん、リコさん(HUNNY BEE)らが集います。

舞台に鮮烈な華を添えるドラァグクイーンのライカには泉見洋平さん、トレイに渡辺大輔さん。現実主義の下、生徒たちの進路を指導する教師ミス・ヘッジ役には3時のヒロインのかなでさんがミュージカル初挑戦となります。同役をアンダースタディで栗山絵美さんが演じます。

ジェイミーの父とドラァグクイーンの一人サンドラに岸祐二さん、マーガレットとジェイミーの一番の理解者で、二人を支える友人レイには保坂知寿さん、そして、ジェイミーの夢を応援するヒューゴであり伝説のドラァグクイーン ロコ・シャネルには石川禅さん。

<あらすじ>
ジェイミーは、ドラァグクイーンになることを密かに夢見る高校生。
16歳の誕生日、母親マーガレットからプレゼントされたのはジェイミーがずっと欲しかった、ゴージャスな赤いハイヒールだった。

喜んだジェイミーは、親友のプリティに教室でこっそりとハイヒールを見せ、同級生ディーンからの辱めにも初めて抵抗して言い負かす。その姿を見たプリティは、高校生活の最大のイベントであるプロムにハイヒールと共にドレスを着て出ることを提案する。

夢に向かって強く突き進む思いを抱いたジェイミーだが、学校や周囲の保護者たちは猛反対。
苦しむ息子をマーガレットは全力でサポートし、彼が自分のアイデンティティを自由に表現できるよう強く、愛情深く背中を押してくれる。
偏見や差別に苦しみながらも、母との絆に支えられ、自分自身を偽らずに本当の自分を表現し続けるジェイミーの姿は、次第に周囲の目を変えていく…

ミュージカル『ジェイミー』は2025年5月、東京建物 Brillia HALLにて上演。2025年8月に大阪・新歌舞伎座、愛知・愛知県芸術劇場 大ホールでも上演が行われます。公式HPはこちら