ニッポン放送と「ヨーロッパ企画」上田誠さんのタッグによるエンタメ舞台シリーズ第5弾『リプリー、あいにくの宇宙ね』の上演が決定しました。上田さんが書き下ろす【SFアクション音楽コメディ】で、伊藤万理華さんが主演を務めます。

スペースオペラ活劇をポエトリー音楽にくるんでアレンジ

ニッポン放送と「ヨーロッパ企画」上田誠さんのタッグによるエンタメ舞台シリーズ第5弾『リプリー、あいにくの宇宙ね』が2025年5月に東京・本多劇場にて開幕し、6月に高知・高知県立県民文化ホール オレンジホール、大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演されます。

本作は上田誠さんのオリジナル脚本で、映画「エイリアン」などに代表される、宇宙船を舞台にしたスペースオペラ活劇のてんこもり集大成を、ポエトリー音楽にくるんでアレンジするとのこと。

脚本・演出を務める上田誠さんは「たいへん面白そうなキャストとスタッフで宇宙船ものやります。YouTubeで、アメリカの高校生が「エイリアン」を文化祭で完コピ上演して、喝采を浴びているのを見たのです。劇とはこれだと思いました。アメリカの高校生に負けてられないマジで、と思い、全力でスペースオペラやります。そしてどコメディです。とはいえ宇宙開発なんて冷戦下じゃあるまいし古いかな、と思いきや、最近だとIT界の巨人たちが競ってこの夢をアップデートしてますね。地球がどのくらいもつのかも怪しいですし、そして僕らはつねに未知の中を泳ぐスペースシップみたいなものです。乗り合わせたメンバーとありあわせの装備で、隕石を、漏電を、スタービーストを、やりこなさねばならぬのです。しかもこの先ずっとです。感電するほどの絶望を、せめて歌いましょう」とコメント。一体どのような作品が誕生するのでしょうか。

そして本作で主演を務めるのは、乃木坂46を卒業後、俳優やクリエイターとして活躍の場を広げ、2021年にはTAMA映画賞にて最優秀新進女優賞を受賞するなど、その演技が高く評価されている伊藤万理華さん。2023年放送の上田誠さん脚本のテレビドラマ「時をかけるな、恋人たち」に出演しており、本作で上田誠さんの舞台に初参加となります。

伊藤さんは「2023年に初めて上田さん脚本のドラマでご一緒してから、いつかヨーロッパ企画の舞台に参加したいと思っていました。早くも機会をいただきとても嬉しいです。待望していた上田さん的SFの世界、素敵なキャストの皆さん、今からわくわくが止まりません。宇宙船内でどんなトラブルに巻き込まれるのか。キャスト、チームの皆さんと予期せぬ事態を楽しみ乗り切って、明るい舞台をお届けしたいです」と意気込みました。

そして共演には、数々のドラマ・映画・舞台で好演し、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」出演でも話題の井之脇海さん。さらに、ミュージシャンとして精力的に活動しながら、ドラマや映画への出演、ナレーション、モデルなど多方面で才能を発揮しているシシド・カフカさんが、本作で初舞台を踏みます。

さらに2021年キングオブコント準優勝より快進撃を続け、前作『鴨川ホルモー、ワンスモア』に続いての登板となる男性ブランコ・浦井のりひろさんと平井まさあきさん、自身も劇団を主宰し、本舞台シリーズに3作連続で出演するかもめんたる・岩崎う大さんと槙尾ユウスケさん、個性的な存在感と演技が観る者に強烈なインパクトを残す実力派で、上田誠作品初登場の野口かおるさんも出演。

劇団「ヨーロッパ企画」からは石田剛太さん・中川晴樹さん・金丸慎太郎さんが出演します。

<イントロダクション>
スクランブル発生! 今度は何が起きている? 宇宙はつねに変化に満ちているし、いつだって射撃訓練所の中だ。たえず11人目がいるようなものだし、スタービーストは暗黒の森林で息をひそめている。それにしてもひどすぎないか、と二等航海士・ユーリは思う。量。このトラブルの量はなんだ。マザーCOMはなぜ答えない。船長はなぜ判断しない。ロボ、三原則いまはいいから。アーム、そんなポッド拾わなくていい。漂流詩人乗ってこなくていい! これどこからのスライム? 石板、いまは進化させていらない! ユーリは白目で歌う。リプリー、あいにくの宇宙ね。ってハモんのやめて。

『リプリー、あいにくの宇宙ね』は2025年5月4日(日・祝)から5月25日(日)まで本多劇場にて上演。6月3日(火)に高知県立県民文化ホール オレンジホール、6月6日(金)から6月8日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演されます。公式HPはこちら