仕事や勉強で疲れた日、おしゃれをする気分になれない朝、そんなときに観るだけで明るい気持ちになれる映画があったら最高だと思いませんか?今回は、ポジティブになれるだけでなく、美容やファッションのモチベーションまでアップしちゃう 「キュート&ハッピーなミュージカル映画」 をご紹介します。
ダンスと夢にあふれた少女たちの物語
アメリカのミュージカル映画『ヘアスプレー(Hairspray)』は、2007年に公開された映画作品です。1988年のジョン・ウォーターズ監督作品による同名映画を原作とし、2002年にブロードウェイミュージカル化されたのち、ミュージカル映画として生まれ変わりました。1960年代のアメリカを舞台に、夢を追いかける少女の成長と、社会の変化を明るくポップに描いています。
ちなみに、ブロードウェイミュージカル版は、2003年のトニー賞で12部門にノミネート、最優秀作品賞、主演女優賞、主演男優賞、音楽賞、衣裳賞など8部門を受賞しました。公演は2,600回を突破しており、ブロードウェイにおけるロングラン記録の上位30位にランクインするほどの人気です。
日本ではトレイシー役を渡辺直美さん、母親・エドナ役を山口祐一郎さんが務め、2022年に上演が行われました。
1962年のアメリカ・ボルチモア。ダンスが大好きなぽっちゃり体型の女の子、トレイシー・ターンブラッドは、人気ダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出演することを夢見ている。オーディションに挑戦した彼女は見事合格し、スターへの階段を駆け上がることになった。
しかし、番組は白人の若者しか出演できないという差別的なルールがあり、黒人ダンサーたちは、月に一度の「ニグロ・デー」にしか出演を認められていない。この不公平な状況にトレイシーは疑問を持ち、親友のペニー、黒人ダンサーのシーウィードとともに、番組の人種差別撤廃を目指して行動を始める。
トレイシーたちは、差別の壁を乗り越え、番組を「すべての人が自由に踊れる場」に変えられるのか?夢と希望を胸に、彼女たちは突き進んでいくーー。
笑って踊っているうちに気づけば心に響くテーマ
筆者が考える『ヘアスプレー』の魅力は、明るく楽しく、それでいて社会的メッセージを考えさせてくれる点です。
一見すると楽しいミュージカル映画ですが、作品の奥には「人種差別」「体型コンプレックス」「自己肯定感」など、社会的なテーマがしっかりと織り込まれています。
でもこの映画は、決して重苦しく説教じみたトーンにはなりません。音楽とダンスの力で深い社会的メッセージを前向きに伝えてくれるので、観ているうちにポジティブなエネルギーを得られて、テーマも自然と心に響きます。
また、一般的な「細身で美しい」ヒロイン像とは異なり、ぽっちゃり体型なトレイシー。ですが彼女は自分の魅力を信じ、夢への道を切り開いていきます。作品全体に流れる「体型なんて気にせず、自信を持って自分を表現すれば、それが魅力になるんだ!」という考え方に、きっと勇気をもらえるはずです。
名曲とファッションが届けるポジティブパワー
『ヘアスプレー』では、音楽とダンスが単なるエンターテインメントの要素にとどまらず、「変革の力」の象徴として描かれています。この映画の世界では、ダンスはただの娯楽ではなく、自由の表現であり、社会の壁を壊す手段なのです。
たとえば、フィナーレで流れるナンバー「You Can’t Stop the Beat」では、季節の移り変わりや潮の流れ、太陽の動きを例に挙げることで、「変化の流れは止められない、だから必ず世界は変わるんだ」と、暗闇に一筋の光を投げかけます。
当時のアメリカでは、白人と黒人が一緒に踊ることさえタブー視されていましたが、トレイシーをはじめとする登場人物たちは、ダンスを通じて壁を壊していきます。トレイシーが番組のオーディションを受ける場面。黒人ダンサーたちが自らのダンススタイルを誇りとし、生き生きと披露するシーン。自由と平等を求める心の叫びが感じ取れます。
60年代のポップなファッションも見どころ。特にトレイシーのトレードマークであるボリュームヘアは、頭全体を大胆に膨らませていて、一度見たらきっと忘れられません!ファッションやメイクアップを愛し、自己肯定感を育んでいく彼女を見ていると、みなさんもきっとおめかししたくなっちゃうはずです。
映画『ヘアスプレー』はAmazon PrimeやNetflixなどで視聴が可能です。

心躍る音楽や華やかな衣装とともに、主人公たちが自分らしく輝く姿は、みなさんの背中を押してくれることでしょう。さあ、明るく楽しい楽曲とエネルギッシュなダンスに身を任せながら、モチベーションや美容感度をチャージしてみませんか?