手塚治虫さんが生み出した不朽の名作『鉄腕アトム』を原案としたミュージカル『アトム』が、11月21日(金)より、東京・IMM THEATERにて15年ぶりに再演されます。十万馬力のロボット・鉄腕アトムの時代が終わり、ロボット達がさらに進化を遂げつつも、人間に自由を奪われ抑圧される日々を送る未来の物語。髙橋颯さんと宮武颯さんのW主演でも注目される本作をご紹介します。
『鉄腕アトム』のその後。ヒト型ロボット達が人間に抑圧される未来の物語。
原案である『鉄腕アトム』で描かれた時代が終わり、より進化を遂げたヒト型ロボット達でしたが、人間たちに絶対服従を強いられ、自由を奪われている未来の世界が舞台になります。
<あらすじ>
20××年、十万馬力のロボット「アトム」の時代は終わり、さらに進化したヒト型ロボットが、パワーを大きく制限され、人間への絶対服従を強いられている時代。
路地裏の倉庫では、ロボットだけの秘密のパーティーが開かれていた。
お茶の水博士の最後の弟子である元科学者、神楽坂町子の屋敷で働くロボットのトキオ。
トキオの親友で、心優しい看護師ロボットのアズリ。
二人が創った歌は、自由を持たないロボットたちに生きる喜びを与えていた。
そこに、両親との不仲で家出してきたマリアと、
労働環境の悪い工場から金を盗んで逃げてきたタケとエミ、3人の人間の若者たちが迷い込んでくる。
自分たちの心の自由を歌うロボットと人間の叫びは、互いの心を結びつける。
やがてマリアとアズリは惹かれあうが、それによって悲劇が起き、
元科学者のスーラは「殺人兵器として、十万馬力のアトムを甦らせよう」と扇動する。
アトムは甦るのか、トキオの決断は———。
手塚治虫さんの作品はメッセージ性が非常に強いため、本作もいま未来に生きる私たちにも響く言葉があるのではないでしょうか。
初演は、秋田県を代表する劇団わらび座が企画・制作。2010~2013年にかけて全国ツアーを含めたロングラン公演が行われました。今回、わらび座のキャストの方は出演されませんが、特別協力というかたちで応援されています。
主要な登場人物たちはWキャスト!豪華スタッフ陣による楽曲、演出にも注目
脚本・演出には、劇団扉座の主宰で、劇作家・演出家の横内謙介さん。音楽は、『エリザベート』の音楽監督等、数々の演劇、映画、TV楽曲を手掛けている音楽家・甲斐正人さん。そして演出・振付には、15年前に主演のトキオを演じ、俳優やアーティスト業の他、日中合作 音楽劇『李香蘭-花と華-』や音楽劇『無人島に生きる十六人』の演出・振付でも活躍されている良知真次さんと、豪華なスタッフ陣によって制作されています。
今回の公演は主要な登場人物たちがWキャストであることも注目ポイント!
主演のトキオ役には、ダンス&ボーカルグループ「WATWING」メンバーで、『デスノート THE MUSICAL』や『ジェイミー』等、近年ミュージカルでも活躍されている、髙橋颯さん。そして5人組ボーイズグループ「WILD BLUE」のメンバーで、今回が初ミュージカル、初主演となる宮武颯さんのWキャスト。

トキオの親友のロボット・アズリ役は、ミュージカル『四月は君の嘘』やミュージカル『フランケンシュタイン』等、ミュージカル俳優としても活躍するなか、持ち前のキャラクターでバラエティにも出演するなど、注目を集めている、島太星さん。9人組ミクスチャーユニット「SUPER★DRAGON」のメンバーで、近年は朗読劇などの舞台でも活躍されている、志村玲於さんのWキャスト。
そして、ヒロインであり、人間のマリア役には、スーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』でヒロインの一人である、パピヨンオージャー / リタ・カニスカ 役にて世間の注目を集め、ドラマや朗読劇等の舞台にも精力的に活動されている、平川結月さん。舞台やミュージカルに数多く出演し、昨年はミュージカル『暁のヨナ』で主演のヨネ役も好演された、明音亜弥さんのWキャストになっています。
その他、木村来士さん、寺島レオンさん、AKB48メンバーとして活躍されている田口愛佳さん、ラストアイドル出身の畑美紗起さんらが出演されます。
加えて、元宝塚歌劇団の実力派である、飛龍つかささん、音くり寿さん、天寿光希さんら。劇団四季出身の柳瀬大輔さん、今井かなこさん。さらに、演出・振付を担当される良知真次さんも出演し、ベテラン俳優陣が脇を固めます。
キャストの組み合わせ次第で同じ演目でもまた違って観えるWキャスト公演の魅力。公式HPには各日のキャストスケジュールが掲載されているので、お目当てのキャストの方がいらっしゃいましたら、必ずチェックください!
東京・IMM THEATERにて、2025年11月21日(金)~11月30日(日)に行われます。また今回は「U-18チケット」や「ファミリーペアチケット」も販売されますので、もし該当する場合はぜひ検討してみてください。公式HPはこちら ※手塚治虫の「塚」は旧字が正式表記。
 
				『鉄腕アトム』の世界はずっと遠い未来だと思っていましたが、近年の急速なAIの発展などをみていると、意外と近い未来なのかもしれないなと感じます。ただ、本作で描かれる未来のように「人間とロボットが共存する上で、ロボットに人間への絶対服従を強いる」という内容は、きっと現実の未来でも表面化するのだろうなとこの記事を書きながら思いました。ミュージカル『アトム』では、登場人物たちがどのような判断をするのか、自分たちの未来のためにも観てみたいなと思いました。



 
				

 
			 
			 
			 
			 
			


 
			 
			 
			 
			









