人間に恋をした人魚姫・アリエルが憧れの「海の上の世界」に足を踏み出していく恋と冒険の物語、ミュージカル『リトルマーメイド』。劇団四季が贈るディズニーミュージカルとして、2013年の開幕以来、全国5都市で上演を重ねてきた人気作品です。

たゆたう海の生き物に目を奪われる!舞台に広がる海中世界

この舞台の特徴は海の世界の美しさ。布をたっぷり使った衣裳やフライング技術、パペットなど演劇らしい表現方法を駆使して水中世界を舞台上に再現します。アリエルが地上の世界への憧れを歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」では、舞台空間を立体的に使ったフライング技術で、まるで本当に水の中を人魚が泳いでいるよう。尾ひれで水をかくたびに、彼女が抱くみずみずしい好奇心が観客の心を打ち、目も心も奪われてしまいます。

海の世界の素晴らしさを伝えてくれる「アンダー・ザ・シー」ではクラゲやエイ、イソギンチャクなど愛嬌のある海中生物が次々に登場し、豊かな色彩と高揚感で子どもから大人まで幸福感を味わえるミュージカルナンバーを届けてくれます。

©Disney

絵本のようにロマンチックな「海の上の世界」

海を飛び出して、自分の声と引き換えに足を手に入れて人間の世界に立ったアリエル。憧れの「海の上の世界」は絵本から飛び出てきたようなテイストで表現されています。三次元的な奥行きのある海の世界とは対照的に二次元的なポップさが特徴的な陸の世界。アリエルの空想や憧れをそのまま形にしたような可愛らしい空間が広がります。

海底世界を立体的に、陸の世界を二次元的にと、「視点」の変化によって生まれる驚きと興奮が、アリエルの恋と冒険の物語を立体的に見せています。

ディズニーミュージカル『リトルマーメイド』は、2008年、ブロードウェイで初演され、劇場全体を使ったスケールの大きな表現が話題になりました。その後、時を経て2012年6月に『リトルマーメイド』はヨーロッパへ。ブロードウェイ初演時から雰囲気をガラリと変えたヨーロッパ版では、海底世界を「アリエルの現実=生活の場」、地上世界を「アリエルの憧れ=夢の在り処」として捉え、それぞれに想像力を駆使したシアトリカルな表現が採用され、さらに洗練されたディズニーミュージカル『リトルマーメイド』が誕生したのです。

追加された楽曲が人物描写を深めるスパイスに

アニメーション映画の名曲に加え、各キャラクターの心情を表した曲が物語を盛り上げるのもミュージカル版ならでは。恋煩いするアリエルを横目に6人の姉たちとフランダーが恋心について歌うポップな曲、アリエルが陸の世界で見聞きするものに心を躍らせる曲、そして天真爛漫な彼女を思いやる父親・トリトンやアリエルのお目付け役役・セバスチャンの感情がにじむ曲・・・ 物語からは、アリエルが周囲から愛されていることが伝わります。たっぷりの愛情を受けた彼女が憧れの世界への強い思いを胸に突き進む姿。それを自分自身に投影することも、親のような感情で見守ることもできる作品、それがミュージカル『リトルマーメイド』なのです。

Sasha

少女たちの心を捉えて離さない人魚姫の恋物語。そのミュージカルは視覚的にも、感情的にも、心に残る舞台です。現在、劇団四季『リトルマーメイド』は大阪で11月21日(土)まで上演中。お近くの方はアリエルに会いに行ってみてはいかがでしょうか。チケット予約はこちら(緊急事態宣言発出に伴い、5月30日日曜日まで公演中止。6月以降の実施状況は劇団四季オフィシャルウェブサイトにて最新情報をお確かめ下さい。)