パリの芸術家たちが集う街・モンマルトルの丘にある、赤い風車が印象的なキャバレー「ムーラン・ルージュ」。1889年から実在するこの場所を舞台に、2001年にバズ・ラーマン監督が映画化。さらに2018年にはミュージカル化され、現在でも大人気の作品です。2023年には帝国劇場にて日本公演も予定されている本作の魅力をお届けします。

禁断の愛を描いたミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』

ナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」のトップダンサーであり高級娼婦のサティーンと、若き作家クリスチャンの愛を描いた映画『ムーラン・ルージュ』。サティーンに魅了された公爵が「ムーラン・ルージュ」に出資する代わりにサティーンを手に入れようとする中で、禁断の愛を貫こうとするサティーンとクリスチャンが描かれています。サティーンはニコール・キッドマン、クリスチャンをユアン・マクレガーが務め吹き替えなしで楽曲を歌い上げました。

映画『ロミオ＆ジュリエット』での美しい映像が印象的なバズ・ラーマン監督が手がけたことでも知られるこの映画。映像の美しさや2人の純愛に惹きつけられるのはもちろんのこと、音楽も贅沢。エルトン・ジョンの「Your Song」やビートルズの「All You Need Is Love」、ホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」など名曲が多く登場します。また、独特なテンポの良さや異世界感のあるセットも見所の一つです。

レディー・ガガやケイティ・ペリーの楽曲を加えMoulin Rouge! The Musicalに

2018年にボストンでミュージカル化された『Moulin Rouge! The Musical』は、2019年にブロードウェイに上陸。2021年秋にはウェストエンドでの上演も予定されています。ミュージカルでは映画で使用された楽曲に加え、レディー・ガガの「Bad Romance」やケイティ・ペリーの「Firework」などを追加。最新のヒットソングを加えることで、幅広い年代の観客を惹きつけることに成功しました。映画同様、豪華で非日常感たっぷりのセットや踊り子たちの華やかなダンスシーンも人気の秘訣です。