2020年から2021年にかけて、コロナ禍の影響で中止や延期に追い込まれた演劇・ミュージカル作品は数知れず。しかし最近では、それらのリベンジ公演が決定し話題になっています。『ミス・サイゴン』や『四月は君の嘘』、『ニュージーズ』など話題作の上演が続々と発表されています。元々上演を待ち望んでいた方はもちろん、“ミュージカルをいつか観てみたい”という方にもリベンジ公演はおすすめ!その3つの理由をご紹介します。

コロナ禍を経て作品への熱い想いが詰まったカンパニーに!

まずは何といっても、中止・延期になった際にカンパニー皆が“いつかもう一度”という気持ちがあったはず。中止・延期になった時の悔しさ・やるせなさも加わり、リベンジ公演には自然と熱い想いが乗っているはずです。演劇やミュージカルを生で観る楽しさは、役者やスタッフの皆さんの熱量を肌で感じられること。画面を通してでは伝わらない“空気”が魅力なのです。リベンジ公演はまさにそんな演劇ならではの醍醐味が詰まった公演になるはずです。

作品への理解がより一層深まっている

更に、1年ほどの時間を経てそれぞれの役者・スタッフの作品への理解も深めることができているでしょう。作品について調べたり、役についての考えを深めたり。コロナ禍で感じたこと、今の時代に作品を届ける意味なども加わって、一味も二味も増した作品になっていることが期待できます。私たち観客も作品について調べる時間が出来、映画やアニメなどで予習することもできます。

役者たちの演じ方もパワーアップ!

多くの役者はその作品が中止・延期になった後、別の作品に出演しています。そこで得たスキルや経験を活かすことで、演じ方にも変化があるかも知れません。例えばミュージカル『四月は君の嘘』に出演予定の生田絵梨花さんは、『レ・ミゼラブル』で2021年に初めてエポニーヌ役に挑戦。『レ・ミゼラブル』では今まで可愛らしいコゼット役がハマり役だった生田さんですが、強さ・切なさが象徴的なエポニーヌに挑んだことが話題になりました。発声を変えるなどミュージカル俳優として大きな成長を遂げた生田さんがどんな風に『四月は君の嘘』を演じるのか。上演予定だった2020年よりもパワーアップしていること、間違いなしです。

Yurika

リベンジ公演の魅力が伝わりましたでしょうか。明日からはリベンジ公演が決定した作品を詳しくご紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね!