ジャニーズ事務所のアイドルデュオ・KinKi Kidsとして、シングルCDのミリオンセラーなど華々しい経歴を持つ堂本光一さん。王子様のような端正なビジュアルとトーク力で、お茶の間を盛り上げてきました。

同時に、20年以上に渡ってジャニー喜多川さんが手掛ける舞台に携わってきた、根っからの舞台人でもあります。ジャニーズの舞台を帝国劇場に根付かせた立役者、堂本光一さんの凄さをご紹介します!

帝国劇場で築いた地位-「最年少座長」から「進化し続けるレジェンド」へー

堂本光一さんの代名詞と言えば『Endless SHOCK』。毎年、東京・帝国劇場にて上演される超人気演目で、「SHOW MUST GO ON」をテーマに、エンターテインメント性を詰め込んだミュージカルです。

前売りで完売してしまうため、観劇機会が限られてしまう本作。華やかなレビューや息を呑む殺陣、命綱なしで挑む数種類のフライング、22段の階段落ちなど、堂本さんの魅せ場が続き、目が2つでは足りなくなってしまいます。

帝国劇場の最年少座長として記録に名を残した2000年の初演時には、アイドル主演の舞台に冷ややかな視線もあったそう。しかし、堂本さんは徹底した自己管理と努力を積み重ね、超人的なパフォーマンスを20年以上も継続・進化させてきました。代役は立てず、主演を務めながら脚本・演出・音楽も担当。怪我や体力消耗のリスクもある公演期間は、座長として出演者全員の体重管理にまで気を配るそうです。

『SHOCK』シリーズでのこうした功績が認められ、2020年には第45回菊田一夫演劇賞大賞を個人として受賞。史上最年少(41歳)かつジャニーズ初の同賞受賞で歴史を塗り替え、日本演劇界における確固たる地位を証明しました。

舞台俳優と演出家の二刀流として活躍中

堂本さんは2018年、ジャニーズ以外の舞台にも進出。イギリスの演出家ジョン・ケアードさんが手掛け、井上芳雄さんとW主演するオリジナルミュージカル『ナイツ・テイル』です。

同じ帝国劇場で活躍してきた2人のプリンスが饗宴、と注目された世界初演の作品。ミュージカル畑の出演者たちの集いに足を踏み入れた堂本さんでしたが、持ち前の努力で見事にアーサイト役として作品世界に溶け込みました。

今月開幕の再演にあたっては、新しい楽曲が挿入されたり、演出が日々変更されたりと初演に劣らぬ熱の入った稽古をしている模様。同時に、ジャニーズの後輩たちの舞台演出を務める堂本さんは、稽古現場をハシゴする過密スケジュールをこなしました。

9月6日に帝国劇場で開幕した『DREAM BOYS』(主演:菊池風磨さん、田中樹さん)では、長年の舞台経験を後輩たちに伝授。俳優と演出家の二刀流で第一線を突き進む堂本光一さんはまさに「SHOW MUST GO ON」を体現する、生きる伝説です。

Sasha

『Endless SHOCK』を視察したケアードさんは堂本さんの才能に驚愕し、「(公演を1日2回もやることが)信じられなくて、まだ生きていることが奇跡だ」(※)とその驚きを口にしています。止まらないパフォーマンスで観客を興奮の渦に巻き込むエンターテイナー、堂本光一さんからはこれからも目が離せません!(※)■『ナイツ・テイル〜騎士物語〜』制作発表レポート|チケットセディナより