先日、続編の撮影終了が発表されたディズニー映画『魔法にかけられて』(2007年)。アニメのプリンセスが現実のNYにやってくるという、ディズニーの十八番“おとぎ話のアニメーション”を自らモチーフにした構成が人気の作品です。『魔法にかけられて』の最後に流れる楽曲が、主題歌「Ever Ever After」。今回は「Ever Ever After」の歌詞の魅力に迫ります!

おとぎ話の“定番フレーズ”が歌詞に!

日本のおとぎ話では、“むかしむかしあるところに…”から始まり、“その後ずっと幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし”で終わる定番フレーズがありますよね。英語にも同様のフレーズがあり、“むかしむかし”は“one upon a time”、“その後ずっと幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし”は“lived happily ever after”と表現されます。

映画『魔法にかけられて』の主題歌「Ever Ever After」のタイトルには、この定番フレーズ“ever after”が使われているのです。楽曲の冒頭にも“Storybook endings, fairytales coming true”(物語が終わり、おとぎ話が現実になる)という歌詞があります。おとぎ話のプリンセスが現実に現れたらどうなるか?という映画のテーマにぴったりの楽曲となっています。

所詮、夢物語。そう諦めていることはありませんか?

小さい頃に憧れていたこと、いつかはやりたいと思っていること。胸に秘めているけれど、行動に移せていないことはありませんか?大人になると、なかなか無謀な夢を口にしにくいもの。どうせ叶わない、子供っぽいと言われそう。自然と無邪気に夢を語れなくなっている人も多いのではないでしょうか。

映画『魔法にかけられて』では、大人でも素直に想いを口にする大切さを教えてくれます。「Ever Ever After」では、次のような歌詞があります。“In our secretest heart, it’s our favourite part of the story. Let’s just admit we all want to make it too”(心の中に秘めているのは、物語のお気に入りの一場面。私たちみんな、それをしたいのだと認めよう)。まずは、自分の思いに見て見ぬふりをせず、受け入れることから始めてみよう。そんなポジティブな歌詞になっています。

新しい服を身にまとったら、時には夢が現実になるかも

“Start a new fashion, wear your heart on your sleeve. Sometimes you reach what’s real just by making believe”(新しいファッションを身にまとって、あなたの心を素直に見せて。本物に見せかけることで、時にそれが現実になるから)。新しい服を着ることで、自分に自信がついたり、何かに挑戦しようと思えたりすることもありますよね。外見を磨くことで、内面も変わっていく。“wear your heart on your sleeve”は、直訳すると“心を袖につける”となります。袖に心がくっついているほど、自分の気持ちを素直に見せて、という意味で使われるフレーズです。fashionとsleeveというファッション用語を使いながら、素直になることを促しているということですね。

一方“new fashion”は、ファッションとしても、やり方(方法)という意味でも捉えることができます。新しいやり方を試してみることで、時に夢みていたことが現実になることもあるよ、と呼びかけているのです。 “絶対に夢が叶う!”と断言するのではなく、“sometimes”(時に)現実になることがある、とリアルに寄り添っているのも、映画『魔法にかけられて』らしさを感じる素敵な歌詞ではないでしょうか。

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Yurika

『魔法にかけられて』には前向きになれる楽曲がたくさん!セントラルパークで歌い踊る「That’s How You Know(想いを伝えて)」などもおすすめです。ハッピーな気持ちになれる『魔法にかけられて』の楽曲は、結婚式でも使われることが多いのだとか。映画の続編は、2022年に「Disney+(ディズニープラス)」で放送予定。前作の15年後を描いた物語になるそうです。