劇作家・演出家 犬飼勝哉さんが手がけるライブ配信公演『アイランド 弐』。10月31日16時から配信が開始されます。チケット支払い制ではなく、投げ銭形式という時代に合わせた新手法を採用。あらゆる観点から、「オンライン演劇」ならではの可能性を追求した作品となりそうです。

クイズ女王の東大生とYouTuberが追い求める、「能力者」の謎

『アイランド 弐』は、人気クイズ番組に出演する現役東大生の小清水アカルが「プレイヤー」と呼ばれる能力者の謎に迫るストーリー。オカルト事件を追っているYouTuberの真島ツバサと出会うことで物語が展開していきます。劇作家・演出家の犬飼勝哉さんは、「普段書いているものよりも虚構性の高い物語を用意しよう」と能力者を題材にしたストーリーを選んだそう。

本作は「アイランド」シリーズの第2作目。今後もシリーズ化させていき、連続ドラマのように作品を楽しめることから、ストーリーを深化させていける題材を選んだ背景もあるとのこと。あえて演劇らしい素舞台で、「リアリティの世界では嘘くさくなってしまう物語」に挑みます。出演は⾼澤 聡美さん、波多野 伶奈さん、藤家 ⽮⿇⼑さん、横⽥ 僚平さんです。

作品を無料配信！投げ銭は3種の方法で可能

「限られた人」への芸術であったリアル演劇の課題を払拭するため、本公演はYouTube Liveにて無料配信されます。10月31日16時から配信が開始され、アーカイブ配信も実施予定。投げ銭では①オリジナルTシャツなどの公式グッズ特典、②電子データ化した台本などの電子情報特典、③現金寄付の3種類。①はオリジナルアイテム・グッズの販売サイト「SUZURI」を利用。②はstoresにて販売、③はPayPal決済と、あらゆる手法を取り入れた試みです。

「配信」を前提としたカメラワーク

舞台作品を録画するのではなく、配信を前提に作られる本作。そのため、あえてカメラを映り込ませたり、複数カメラでのスイッチングやテロップの表示を配信中に行ったりとカメラワークにもこだわります。演劇らしさと配信でのメリットを掛け合わせた、実験的な1作になりそうです。