パリという街に憧れを抱く人も多いのでは?シックで、お洒落で、洗練されていて、なのにどこかクラシカル。そんな街を舞台にした『パリのアメリカ人』は、芸術家たちの恋の物語。ガーシュウィンの名曲に酔いしれながら、旅行気分を味わってみては?
夢と芸術あふれる街で出会う若者たち
1952年にアカデミー賞を受賞した映画『巴里のアメリカ人』は、その世界観を広げて今も各地でミュージカルとして愛されています。日本では劇団四季の公演が有名ですね!
パリで画家を目指しているジェリーは、友人であるピアニストのアダムを通じて、歌手のアンリと知り合います。そんなある日、ジェリーは酒場で見かけたリズに一目惚れ。彼女に振り向いてもらおうとアプローチしますが、最初はつれない返事。しかし次第にリズもジェリーに惹かれていき、二人は恋仲に。会える時間は短くても、充実したひとときを過ごしていました。でも実はそれぞれに隠していることがあって…?パリの街を舞台に二人はどんな決断を下すのでしょうか?
全編を彩る洒落たシンフォニックジャズ
なんと言っても一番の魅力は、映画やミュージカルの端々を彩る、ジョージ・ガーシュウィンが作曲した音楽です。『のだめカンタービレ』で一躍日本でも脚光を浴びた「ラプソディ・イン・ブルー」を書いたガーシュウィンは、1920年代に活躍したアメリカの作曲家。クラシックはもちろん、「アイ・ガット・リズム」などポピュラーソングも書いた作曲家です。彼はクラシックとジャズを融合させた、「シンフォニックジャズ」という新しいクラシックを生み出しました。
「パリのアメリカ人」としてガーシュウィンが発表した曲を使って、この映画は作られています。楽曲は実際にガーシュウィンがパリを訪れた際の経験を元に書かれているのだとか!曲中に自動車のクラクションが使われているなど、面白い演出もあり、聞いているだけでわくわくする一曲です!
なんとこの度、ミュージカル舞台版の『パリのアメリカ人』を特別に撮影した映画が、松竹ブロードウェイシネマにて10月15日から公開中!歌唱力と演技力を備えた本物のバレエダンサーが演じるミュージカルとなっています!ウェストエンド公演を特別に撮影した作品を日本で見るチャンスです!