『レ・ミゼラブル』『ミスサイゴン』『ウエスト・サイド・ストーリー』など、世界の名作ミュージカルを演じてきた笹本玲奈さん。ミュージカルファンなら一度は彼女の歌声に心動かされたことがあるのではないでしょうか。今回は日本のミュージカル業界を牽引する笹本玲奈さんの魅力と軌跡をご紹介します!
エポニーヌ、キム、マルグリットからマリー・アントワネットへ
5代目ピーターパンとして、1998年ミュージカル『ピーターパン』の主演を務めた笹本玲奈さん。『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役、『ミスサイゴン』キム役、『ジキル&ハイド』ルーシー役、『ウエスト・サイド・ストーリーSeason1』マリア役など、数々のミュージカル作品で重要な役を演じてきました。日本発のオリジナルミュージカル『マリー・アントワネット』では、2006年初演でマルグリット・アルノーを熱演。2018年からの新バージョンではマリー・アントワネット役を務めています。
さらに2021年には『近松心中物語』でストレートプレイに挑戦。TBS日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』、WOWOW連続ドラマW『華麗なる一族』出演など、ミュージカルの枠を飛び越えて活躍されています。
会場を圧倒する高い表現力と歌唱力に注目
20年以上ミュージカル業界のトップを走り続ける、超実力派である笹本玲奈さん。彼女の魅力は、美しい歌声抜きには語れないでしょう。低音から高音まで、セリフがはっきりと聴こえながら、会場中を包み込む迫力の歌声。マリー・アントワネットとして気品ある歌声を響かせたかと思えば、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』では素直に想いを伝えられない不器用なメアリーとして、切ない歌声で観客の心を掴みます。FNS歌謡祭2021では京本大我さんと『ウエスト・サイド・ストーリー』の名曲「Tonight」を披露し、話題になりました。
新メリー・ポピンズで日本中を魅了!
2022年は、世界中で愛されているミュージカル『メリー・ポピンズ』に出演。濱田めぐみさんとWキャストでメリー・ポピンズを演じます。ミュージカル好きでなくとも、誰もが知る名作。ディズニーと、『オペラ座の怪人』『CATS』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などを生み出したプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュのタッグによって生まれた、子供から大人まであらゆる人が楽しめる作品となっています。
2022年3月から始まる公演で、初めてメリー・ポピンズを演じる笹本さん。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」などの名曲をどのように歌い上げるのか、今からワクワクしてしまいます!さらに、『ウエスト・サイド・ストーリーSeason1』『マリー・アントワネット』などで共演してきた小野田龍之介さんも、煙突掃除屋のバート役で出演!2人の息の合ったパフォーマンスが見られそうです。
笹本玲奈さんと昆夏美さんの“こんれな”コンビを推している筆者としては、2021年は『マリー・アントワネット』、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』、昆夏美さん10周年コンサート『Aimer』と立て続きの共演に幸せいっぱいの1年でした。2022年もついつい共演を期待してしまいます。まずは、沈みがちな今の世の中にパワーをくれるであろう、玲奈さんのメリー・ポピンズを楽しみにしています。