新年度を迎え、多くの方が新しい一歩を踏み出すこの季節。不安と期待が入り混じり、ちょっぴり心細い。そんなときは、出会いの喜びや勇気を感じさせるミュージカルソングに背中を押してもらいませんか?

新しい世界に期待が高まる!「アストラルジャーニー」

まずは日本発のオリジナルミュージカル劇団、音楽座ミュージカルの作品『リトルプリンス』の代表曲「アストラルジャーニー」をご紹介。ちっぽけな星に住む小さな王子がたくさんの渡り鳥たちとともに地球を目指すこのナンバーは、新しい環境やそこでの出会いへの期待に溢れています。”はてしない宇宙(ソラ)へ 出会いを求めて ぼくは旅立つ”という歌詞は、手探りの連続で心細いこの時期に気持ちを支えてくれるはず。壮大で、未知の世界への希望がふくらむ1曲です。

心の距離が近づいていく喜び「Getting to Know You」

続いては、異文化交流を描いたミュージカル『王様と私』より、新しい出会いのワクワク感を感じる「Getting to Know You」という曲。王家の子供達の家庭教師としてシャム(現在のタイ王国)にやってきた英国人のアンナが、子供達と心の距離を縮める喜びを歌い上げます。「私の得意科目は”Getting to Know You”(あなたを知ること)」という台詞に続き、教師として好奇心を持って生徒と接するアンナの姿勢が歌詞につづられています。童謡のような弾むメロディが重なると、小学校の授業の1コマのような、懐かしい気持ちになる曲です。

自分を信じて、挑戦するあなたへ「魔法使いと私」

自分の可能性を信じて頑張りたい気分のときにはミュージカル『ウィキッド』の「魔法使いと私」がぴったり。生まれて初めて才能を褒められた主人公のエルファバが、素敵な未来の自分を想像して歌う大人気のミュージカルソングです。新年度には周りと違うことに挑戦していく場面が多くなっていきますよね。自分の意思で新しいことに挑戦するとき、原動力はその先の未来に見えるなりたい自分の姿なのではないでしょうか。

”Unlimited, my future is unlimited(できるわ かならず できるわ)”というフレーズからは、未来を想像する自由、そして自分に秘められた無限の可能性を信じる自由が感じられます。自信を無くしてしまうのが自分自身なら、自分を信じてあげられるのも自分だけ。希望にあふれるエルファバの歌声にのせられて、心の底から自信が湧いてくる1曲です。

いつもの景色が新鮮に映る「陽ざしの中へ」

最後にご紹介するのは、ディズニーミュージカル『ノートルダムの鐘』より「陽ざしの中へ」。大聖堂の塔に閉じ込められて育った鐘つき男・カジモドが外の世界への憧れを歌った曲です。映画版の「僕の願い」という曲名でご存知の方も多いかもしれませんが、劇団四季での上演に合わせて新訳され、当たり前の生活を愛おしむ歌詞が心に残る曲になりました。

ここから見える人たちは皆 喚いたり嘆いたり
平凡な暮らしの幸せ まるで気づいていない
僕ならそんな毎日大事にする
朝 川沿いを 散歩しようか
気の向くまま 歩きたい

劇団四季『ノートルダムの鐘』より「陽ざしの中へ」

何気ない日常の価値に気づかせてくれるこの歌詞は、新生活で慌ただしく動き続ける心を落ち着かせてくれます。朝を迎えられること、気ままに散歩ができること、生活が続いていくこと。すべてが当たり前ではないと知るカジモドの言葉を心に留めて、日々の小さな変化を味わいたい1曲です。

Sasha

気張りすぎず、穏やかに、と願っていても、新生活は肩に力が入ってしまうもの。緊張の毎日かもしれませんが、それぞれのペースで慣れていけば大丈夫です。今回ご紹介した曲のように、頑張りたいとき、勇気をもらいたいとき、穏やかに過ごしたいときにスイッチを押してくれる楽曲に力をもらって、自分らしく過ごしていきましょう!