トム・ハンクスとレオナルド・ディカプリオが共演した名作映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。今夏、SnowMan岩本照さん主演にて日本上演が決定しました!実在の天才詐欺師をモデルに描いた、本作の魅力に迫ります。

逮捕後はFBIに貢献!若き天才詐欺師 フランク・アバグネイル

本作は、1960年代に世間を騒がせた若き詐欺師、フランク・アバグネイルという人物の実話が元となっています。16歳で両親の離婚が原因で家出し、一人で生きていくことを選んだフランク・アバグネイル。パイロットや医師、弁護士といった職業が社会的に信用されていることに気づき、21歳までの5年間で8回の身分詐称を行いました。逮捕後はFBIに貢献し、セキュリティ・コンサルタントとして活動する異色の経歴の持ち主です。

作品でも鮮やかな手口で、さまざまな職業になりすましていくフランク・ジュニア。2011年ブロードウェイの上演時には、フランク・ジュニアをキャビンアテンダントたちが囲んで歌い踊る、華やかなシーンが話題となりました。

近年のミュージカル界には欠かせない演出家

過去には松岡充さん主演で2014年に日本上演が行われた『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。2022年、今作で演出を務めるのは、上田一豪さん。都内小劇場で上質なオリジナルのミュージカルを上演する劇団Tip Tapの演出・脚本家で、近年の演出作品には、『キューティー・ブロンド』『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』『GREASE』『笑う男』があります。

本作は、『笑う男』に引き続き、翻訳・訳詞・演出を手がけます。上田一豪さんといえば、作品の良さを最大限に生かすシンプルな詞、心情をリアルに描く脚本・演出が特徴的。華やかなシーンの中にも、フランクの孤独やカールとの間に芽生えた友情など、青年の変化していく様子を丁寧に描いていくことが期待されます。

 華やかな舞台にふさわしい豪華出演者

「いずれチャレンジしたい分野だった」と念願のミュージカル作品出演への喜びを語ったのは、主演フランク・ジュニア役を務めるSnowManの岩本照さん。SnowManの楽曲振付も手がける岩本さんの緻密でキレのあるダンスが、本作でもたっぷりと堪能できそうです。

共演者は、フランク・ジュニアを追うFBI捜査官のカールに、映像作品も舞台もシームレスに活躍している吉田栄作さん。フランクが恋する看護師ブレンダは、昨年末にAKB48を卒業、『三十郎大活劇』に出演するなど女優として幅を広げている、横山由依さんが演じます。

フランクの父フランク・シニアには『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』等に出演してきた岸祐二さん。母ポーラは、宝塚出身でミュージカル『ハウ・トゥ・サクシード』の好演も記憶に新しい春野寿美礼さんが務めます。ブレンダの父には、上田さん演出作品に出演経験のある阿部裕さん。母役に『アニー』や『風と共に去りぬ』等に出演の生田智子さんと、ミュージカル界で活躍されている面々が脇を固めます。

華やかに今年の夏を彩ってくれる、ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。8月11日(木・祝)〜9月4日(日)まで東京国際フォーラムにて東京公演が、9月9日(金)〜15日(木)はオリックス劇場にて大阪公演が行われます。公式HPはこちら

ミワ

60年代のポップな衣装や、『ヘアスプレー』の作曲家でもあるマーク・シャイマンの楽曲も楽しみです!