観劇時の便利アイテムである双眼鏡。観劇初心者の中には、とりあえず持参はするものの使うタイミングがわからないという方もいるかもしれません。いつも後方の座席から双眼鏡でじっくり見る派の私が、双眼鏡を使うタイミングについて解説します!
①推しが出演しているシーン
観劇中に双眼鏡を使うタイミングとして最も活躍するのが、推しが出ている場面。好きな人の顔はなるべくはっきりアップで見たいと思うものですよね。肉眼では見えにくい細かい表情も双眼鏡を使えばしっかり確認でき、より感情が伝わります。気付けば双眼鏡を外すタイミングがわからなくなるほど見入ってしまったという方も多いはず。双眼鏡をのぞくことに夢中になるあまり、セリフが頭に入って来ずストーリーが把握できなかったということがないように気を付けましょう。
②キャストが一人でステージ上にいる時
キャストがステージ上でソロのシーンを演じている時も、双眼鏡を使うタイミングとしておすすめ。周りに視界を遮るものがないので動きが追いやすく、一人の役者に集中して見られるからです。ミュージカルではソロで1曲歌う場面も多く、歌っている間は双眼鏡で眺める時間もたっぷりあります。曲の前半は肉眼で全体の動きを見ながら歌声を堪能し、後半は双眼鏡を使って表情に集中するなど、自分なりの楽しみ方を見つけるのも楽しいのではないでしょうか。
③バックで演じているキャストに注目したい時
バックで演じているキャストに注目したい時も、双眼鏡を使うベストなタイミング。気付かないところで細かい演技をしていることがあり、双眼鏡で観察しているとおもしろい発見があるからです。大型ミュージカルでは主役級の役を演じるキャストのことをプリンシパル、プリンシパルを引き立たせる脇役のキャストのことをアンサンブルと呼びます。プリンシパルは自分が出演していない場面でアンサンブルに混ざり、『バイト』として演じることも。通い慣れた観客の中には、推しのバイト姿が見たくて双眼鏡を使う人もいるほどです。同じ作品を何公演か観る方は、是非バックで演じているキャストにも注目してみてください。
双眼鏡を使うタイミングに正解はありませんが、基本的には自分がもっと表情を見たいと思ったシーンで使うのがベストです!双眼鏡を構える時は動きを最小限にする、腕を両隣に広げすぎないなどの気遣いは忘れずに観劇をより楽しむアイテムとして活用しましょう。