スマートフォン、携帯電話が必需品として普及して久しい昨今。便利な反面、時と場合によっては周囲の人へ迷惑をかけてしまうこともあります。今回は今一度、スマートフォン・携帯電話、そして最近普及してきたスマートウォッチが周囲の人へどのような影響を与えているかを再確認し、少しでも快適な時間を過ごせるようにしていきましょう。
携帯の電源はOFFが基本
原則、劇場では開演前に携帯電話・スマートフォンの電源を切るようにと言われています。しかしコロナ禍においては、スマートフォンで接触確認アプリ「COCOA」を使用している場合、Bluetoothをオンにした状態で後述する「機内モード」にすることとされる場合が増えています。
観劇というのは「非日常」を体験するものであり、その世界に没入することが楽しみの1つ。そんな中で不自然な音がわずかにでも流れるのは言語道断。また、携帯電話から発される電波が音響機器やマイクに影響を与えてしまったというケースも存在しています。どうすれば電源が切れるのか、あるいは「機内モード」にできるのか、事前に調べておくことが大切です。
電源を切らずに通信しない方法「機内モード」
スマートフォンには、「機内モード」という機能があります。こちらは飛行機内など通信が制限される場所において、電源を切らずとも通信を遮断できる機能。4G、5Gなどのモバイル通信回線はもちろん、Wi-Fi、Bluetoothの電波も一律で遮断してくれます。
「COCOA」を入れたスマートフォンの場合はBluetoothをオンにする必要があるのですが、その場合は機内モードをオンにしたあと、個別にBluetoothのみをオンにできます。機内モードがオンになっている限り、通信はされません(緊急地震速報などは覗く)が、念のため音量をゼロにするという対策もとっておくとベストでしょう。
実はすごく気になる「画面の光」
スマートフォンなどの機器は、画面そのものも発光しています。そのため、上演中の客席のように暗い場所でスマートフォンを見ると、周囲に光が漏れてしまいます。音を鳴らさないのと同様に、不用意に光を漏らさないというのも大切なマナー。
また、スマートウォッチの場合は、手首の傾きや通信以外の通知(主に運動系)で画面が点灯するというケースがあります。それを防ぐのが「シアターモード」という機能。手首を動かしても、通知が来ても画面が点灯しなくなるというモードなので、観劇時は必ずオンにしておきましょう。
「舞台」というのは、客席にいるお客さんも含めた空間こそが「舞台」だと思っています。その空間に無関係な音が流れる、光が漏れるというのは、素晴らしい空間を自らの手で壊しているということになります。自身も「舞台」の一部である、参加しているという自覚をもち、観劇していきたいですね。